超入門

スピード違反

 早いパッセージが演奏できていないときは、ゆっくりさらいます。

 しかし、右利きの人は特に気をつけたいのですが、ボウが左手の進行を追い越してしまうために弾けていないということがわかっていないと、どんなにゆっくり弾いていても、左手、すなわち左指の運びと弓の運びが同時であったりします。

 これはもしや、言われたら当たり前のことだけれども、いままで考えたこともなかったことなのかもしれません。すなわち、左手の準備が出来てから、ボウを弾くということ、まず絶対に右手が左手を追い越してはいけないということです。
 
 ともすると、右利きであれば右手のほうが扱いやすいわけで、テンポを右手で作ってしまいます。または、早く弾こうとして右手を早く動かしてしまいます。そうすると、あっというまに左手を追い越してしまう。
 
 どういうわけか弾けないときはそれを疑ってください。
 
 左手だけの問題に限れば、それは入門から何十年も延々と練習し続けなければならないことではありますが、よりスムーズな指の運びを考えればいいのです。ところが、どんなに練習してもそれを右手が追い越してしまっては、身もふたもない。
 
 これはスピード違反です。
 
 そういう癖のついている人は沢山いるようです。ゆっくりさらうときは、意図的に左手の準備が可能なときは出来るだけ早く、左指を押さえてから、弓を弾く、ということを可能な限りやってみてください。意図的にやることが難しいと感じるのであれば、あなたはもうすでにスピード違反の有力な候補です。
 
 早めに対処しましょう。

 そして、わずかでも左指がボウよりも進みだしたとおもえば、それがゆっくり出来れば、早く演奏することはより容易なこととなっているはずです。
 
 是非試してくださいねscissors
 

 

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協和の優先順位。

 以前、スケールはメロディーという記事を書きました。

 で、やっぱりスケール。

 音階と書いたほうがぴったり来るんでしょうけど、らせん、にたとえられることがあります。リングでもいいんですが。どちらからといえば今日は「リング」を強調しましょう。サダコは出てきませんからご安心を。

 スケールは、楽譜をみると、山なりになっていて、それこそピラミッドのような構築物のように見えます。しかしそれは見かけだけで、演奏するときに重要なのは、オクターブのリングですよね。オクターブは正確に同じおとに弾かないといけません。

 協和音、つまり協和の音程という意味では、こんな順位で人は違いを敏感に感じる、と言われています。諸説ありますが、完全一度、完全8度、完全5度、完全4度、次ぐらいが長3度、短3度、だんだん怪しくなってきて、長6度と短6度は同じくらい。

 7度とか2度とかトライトーン(トリトヌス、ファとシの増4度)とかは、文脈で語られる音程なので、耳に純正という意味では、すこし遠い。

 なので、オクターブは必ず合わせてください、ということになります。

 当たり前のことですが、主音はいつも同じ音にしましょう。ところがこれに注意をあまりはらってない人も結構いるんです。これは、たぶん音階を「構築物」のようにイメージして、下のドレミから積み上げていっているからなんでしょうね。

 構築物ではなくドレミで始まってラシドでもとに戻るリング、と考えるほうが良いです。

 とにかくドのオクターブは同じにする。それが出来たら、ファとソを同じにしてみある。そういう優先順位ですから。それだけでも、格段に音程が良くなりますよ~。

 

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息詰まるボウイング…その13《やわらかい軌跡》

Kiseki わりと簡単に描けると思って描いてみたら、わりと面倒だったのでbearing、今日はとりあえず図版をあげておきます。

ざっとお話しておきます。

上の図は正面から見ています。縦の線は弦です。茶色の棒がボウの軌跡で、赤丸が右手。

下の図は、弦の断面を下から見ている視点で、右手の大雑把な軌跡を現しています。

わりと標準的なスピードで、全弓の弓使いを表現しているつもりです。ロングトーンでも同様に考えても良いし、それよりは少々早めでも良いでしょう。

ダウンボウでは元弓をパターンAで弾き始め、パターンBで中弓を経由し、先弓でパターンCへ移行します。返してアップボウではその逆をします。

正面から見た軌跡は、アップボウでもダウンボウでも行って来いなのでほぼ同じです。

断面から見た場合は、アップボウとダウンボウでは異なり、ここで、弓の返しの滑らかさが表現されます。

最近は、初心者の方にも、最初からこういう弓をやってもらってます。でないと、そのうちまっすぐな弓の呪縛にとらわれてしまって、傾いた弓で弾けなくなってしまうからです。従来とは逆の発想かもしれませんが…。

ボウイングが出来る人は、決してまっすぐには弾いていない、ということだけとりあえず言っておきましょう。

次回、もうちょっと精細にお話しましょう。今日はお絵かきでくたびれたわ~coldsweats01

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息詰まるボウイング…その12《セイザー氏の本》

 このシリーズで述べているものは、僕の観察や経験に基づいたオリジナルな考え方です。それを可能な限り文章にまとめようとしているのは、弓は常にまっすぐではないこと、かつすばらしい音が出ることが"そこにある事実"であるならば、かならず理論的に説明できると思っているからです。

 ここにひとつの本があります。
 "新しいチェロ奏法 ヴィクター・セイザー著 三本正敏訳 音楽之友社刊"
 手にしたことがある方もおられるでしょう。僕は日本で出版された10年ほど前に一通り読みました。
 非常に明晰であり、良い本だと思いながらも、当時は、序文を寄せているポール・カーツ氏の「読者はここに書かれているすべての事柄、あるいは著者の考えに同意する必要はない」という一文に、かなりの部分同意できる感触を持っていました。
 そのころの自分には、理論的な記述が多いこの本に、まだ実感が伴わない部分があったためだろうと思います。
 
 たまたま何日か前、ほんの偶然、まったく気まぐれで取り出して読み返したのです。
 
 驚愕しました。セイザー氏があっさりまとめているボウイングに関する記述は、ぼくがこのシリーズでまとめようとしていることと、アプローチが「全く同じ」だったということです。
 
 このボウイング理論に興味のある方は一度手にしてみてください。ボウイングだけでなくこの本の前半に書かれた、身体の「テンション」や「インパクト」は相当に示唆的といえます。もともと「身体に優しいチェロ奏者のために」という副題の本です。
 
 たとえば、「第10章ボーイング 避けられぬカーブ」は、まさにこのシリーズの「エッセンス」といって良いくらいです。多くの言葉では語られていないので、一見して同じことが書いてあるのかどうかわかりにくいかもしれません。しかしたとえば、「弓の角度」の節にある、弓の図「ステップ1、ステップ2、ステップ3」はそれぞれ、ここで言う「パターンA、パターンC、パターンB」と同じであり、その後の解説も、同じ考え方に基づいています。

 この本には無駄がほとんどありません。あまりに無駄なく書かれているために、同意するにしろそうでなにしろ、本当の理解のためには、読者自身の経験や学習が要求されているとも言えそうです。

 というわけで、別な研究者による理論的な裏づけを得て、同時に、精神的な支援も得られた気分ですgood今後の記事記述に大いに参考になります。
 
同じように考える人がいるんだなぁhappy01それだけでも単純にうれしい。

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息詰まるボウイング…その11《手首というのは》

前回の様はtipsは、この”息詰まるボウイング”シリーズの全体を理解していただけると、自然に出てくる応用です。こういう応用は、様々なアーティキュレーションで生まれてきます。それらについては、今後もシーン別にいくつかまとめてみたいと思ってます。良かったら皆さんも、あれこれトライしてみてください。

これまでも、少々大雑把ながら、ゆっくりしたボウイングならパターンA、早いパッセージにパターンCを使用することをおぼろげながら説明してきました。これらについても、もうすこし詳細に考えてみたいと思います。

というのも、パターンA,Cの場合の傾け具合や、また、ひと弓の中でさえずっと同じパターンで引き続けるということでもないし、であればそれらのつなぎの軌跡はどうするのかとか。そして、一音ずつのアーティキュレーションの扱いやら、ディナーミクに対する扱いは、それぞれ無限ともいえる組み合わせがあるわけですから。

さて、それらに触れる前に、”手首”はどうするのですか、”手首”を使うのですか使わないのですか、という、手首の処理に関する質問をレッスンで受けたので、かねてからそれって多少?であったことを述べておきます。

手首そのものは、部位の名称として存在するのでそのような言い方をしますが、「手首」を硬くするとか、やわらかくするというのは、実際にはどのようなことをしているのかということです。

結論を言えば、手指の柔軟さに過ぎません。

たとえば、「指は柔らかく動けるようにして、かつ、手首は動かないように硬くしてください」ということが、出来ますか?

出来ませんよね。出来ないでしょ?

出来る、と言っている人は、もしかしたらそれは前腕をひねってるだけじゃないですか?

手首を極端に動かすということは、手の指の左右上下の動きを極端にするということですし、手首を硬くするのは、手の指を動かなくしてる、ということです。

手首をやわらかくする、ということは、手指をしなやかに柔軟にしておけばよいということになります。なので、指の柔軟さに注目しておけば、手首(の柔軟さ)を意識する必要はない、というのが僕の結論です。

ちょっとやってみてください。すぐにわかりますよ。

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息詰まるボウイング…その10《短く使えば》

今日は週の真ん中もくようび。tipsです。

パターンAで演奏する場合、「弓が見かけ上太くなる」ために、簡単に大きな音が出せます。

といっても、弦との接点が変化するために、傾けすぎると弓先で指板上にせりあがり過ぎるため、逆効果、と思うかもしれません。しかしそれは全弓などたくさん弓を使った場合。

しかし元で短く使うならば、相当な角度まで使えます。

すべてにおいて効果ありますが、特になりにくいC線で効果が高い。弓先を思い切りあげて、短い音でパターンAを使うと、軽く弾いただけでも大きく鳴ります。

たとえば、プロコフィエフのチェロソナタ冒頭、ラフマニノフの2楽章の最初の下降などなど、例題は枚挙にいとまありません。

弓が変なところに引っかからない程度に試してみてください。

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息詰まるボウイング…その9《早く、軽く、飛んで跳んで》

 これまでの話で、パターンAは、手や腕のつくりとその動きに素直に反応しやすく、しなやかでありさえすれば優位という風に聞こえるかもしれません。たしかに、平均的ないし比較的ゆっくりしたボウイングではそうなのです。

だからといってパターンCは使えないということではありません。

たとえば、空中で弓を持って力を抜いてください。ゆみの重みで弓の先が下に下がります。

ということは、これはパターンCの角度です。

このような弓の持ち方は、どちらかといえば軽く、早いパッセージの時に用いられます。
演奏するときに、弓を少し持ち上げて早く動かす。

 このとき、立ち上がりや返しの時に、「息詰まるボウイング…その8《2分音符(M.M.60)でドレミ》」のような手指のしなやかさを使うことが難しくなります。なぜなら、指の曲げ伸ばし方向が、弓の進行方向と逆向きですからね。
 ですが、これが逆にこのボウイングの大きな特徴となり、このことによって、弓が弦に引っかかりやすくなり、急な立ち上がりの音になります。

ということは何が起こるんでしょうか。

パターンCで、軽く早く、たとえば十六分音符のパッセージ、を弾くと、早く弾けば弾くほど自然に弓が飛びやすくなるのです。

パターンAではダメ?そういうこともないですが、パターンAは弓を上向きにすることが必要です。具体的には主に人差し指でコントロールしますが、軽く早いパッセージではそのコントロールが難しくなります。しかし、べたべた弾きたい場合はアリです。

こうしてみると、どれが良いということではなく、それぞれの弾き方にそれぞれの特徴があるということがわかりますね。

またそういう意味では、パターンCでゆっくりしたボウイングが弾けない、ということでもないのです。

ううむ、無限の可能性はどこまで拡がるのでしょうか?

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息詰まるボウイング…その8《2分音符(M.M.60)でドレミ》

意識的に身体を動かす、ということと、柔軟にしておきて追随させるということの区別をつけるのはなかな難しいものですが、これもそのひとつかもしれません。

息詰まるボウイング…その6《ひと弓の弾き始め弾き終わり》」で少し触れているように、弾き始め、弾き終わり、あるいは返しの時に、手指の柔軟さを利用するということです。柔軟になっているから動くのか、柔軟にして動かすのか。

最初のうちは「動かす」と考えたほうが良いかもしれません。身体が慣れてくると追随して動くようなパターンになることでしょう。

まずは、たとえば2分音符(M.M.60)でネックポジションの音階を弾くような、単純で一定のボウイングについて考えてみましょう。

まず、ダウンボウで弾き始めるとします。

弓を弦に置き、右に引き始めます。物理学の法則で、摩擦係数Kは、静止しているときに最大なので、止まっているものを動かし始めるためには、動いているものを動かし続けるより力が要ります。

このとき、右の腕(あるいは肘と意識するのが良いかもしれません)が最初に動き出しますが、Kのため、弓にくっついている手指の部分は一時的に置いていかれます。すなわち、柔軟であればこのとき手指の関節が伸びるのです。

伸びた後にKを乗り越えて弓が動き始め、手指のスプリング効果で手の形は次第に戻ります。このようにしなやかな手指を持っていれば動き始めはスムーズで、かつしなやかな立ち上がりになります。

手指が硬ければ、このときに急発進するなどぎこちない動きとなります。

また、弓は上から持っているのですから、このときの動きには上方へのものが含まれやすくなります。ということは、わずかにパターンAを意識しておいたほうが、より音はなりやすくなるということです。また、手指がわずかに伸びるということは、スティックがわずかに手前に回転して、弓が倒れる方向に行くということも忘れないようにします。

しかし弓に指の動きを追随させることは、変に力が入っているとどうしてもぎこちなくなります。最初のうちは、意識的にこの動きをイメージし、自ら手指を曲げ伸ばししてみましょう。また自ら曲げ伸ばしするコントロールの方法も、それが出来るようになれば、いずれ役に立ちます。

では、逆にアップから弾き始めるとします。

このときは、すべてに全く逆のことが起こるわけですから、手指はKに最初はわずかに負けて、曲がります。Kに勝って動き始めてから、手指は元に戻るわけです。

そして、その動きはどちらかといえば、親指から押し下げる方向に働きますからは、やはりパターンAを意識すると良いことになります。スティックは立ち上がる方向です。

それでは、返しのときはどうでしょうか。

ダウンからアップへの返しのときを考えましょう。

まず腕にブレーキがかかり、こんどは物理的な「慣性力」のせいで、弓は動きつつけようとするため、手指はわずかに曲がっていきます。

それは瞬間的に静止するまで続き、その後はアップからの弾き始めに続きます。

すなわち、次第に返しに入りつつ指が曲がり、返しながらその状態が継続し、アップボウに入ると元へ戻る。これがしなやかな返しとなります。

アップからダウンへの返しはもちろん逆になります。

初めての人は次のことを気をつけながらさらってみてください。

1.手指をできるだけしなやかにする。手指、特に親指を曲げ伸ばししてスティックをくるくる回す練習をしてみてください。

2.動きをイメージし、意識して行う。上記の説明で「伸びる」と書いてあれば、「伸ばす」と考え、「曲がる」と書いてあれば「曲げる」と考えれば良いです。

3.わずかにパターンAを意識する。すなわち、常時ごくわずか少し弓が上向きと意識してみてくださ。

そして

☆手そのものの動きは、弦と直角であると意識する

いかが?bud

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息詰まるボウイング…その7《無限のかなたへさあいくぞ…by Buzz》

その5《弓はボックスで弾くII!》の図A,B,CをそれぞれボックスのパターンA,B,Cと言うことにしましょう。

ボウイングというのは、右手で弓を取り扱うことですが、弓自体が持っている形状と弦との物理的の特性で、弓そのものが進みたい方向が決まります。弓のコントロールというのは、進みたいときには、弓そのものが進みたい方向に進ませるということで、止めたいときには、止めるということ。弓の進みたい方向は図らずも、弦が一番振動しやすい方向です。

弓の進みたい方向は、パターンBでは一番理解しやすく、まっすぐです。弦と弓が90度で、かつまっすぐですから、右手の軌跡も弦と90度でまっすぐ。弓のスティックの軌跡と一致します。

パターンA、やCのように90度から多少傾けると何が起こるかは、実験してみれば簡単にわかります。

パターンAは、弓先を少し上向きにしたとき。集中してかつリラックスしてやってみてください。元弓から重みを十分かけ、ダウンでまさに弾き始めようとするときにさまざまな方向に試してみてください。気持ち右上のほうに引き寄せる方向に一番進みたい方向があるのがわかるでしょうか。

そしてそのまま弾き続けると、弓と弦の接点が少しずつ上方(指板の方向)に上がっていきます。

先弓からアップで同じことをやると、多少左下の方向に押し出す感の時が進みたい方向のようです。接点は少しずつ駒の方向に下がっていきます。

パターンCでは、まったく逆のことが起こります。といってもパターンCの方が少々難しく感じるかもしれません。

ある程度、弓をまっすぐ動かすことが出来てきて、弦を振動させることが出来るようになった方なら、しばらくやっているとわかると思います。

これが、すべての場合の弓の軌道ということになります。

感触としては、上記のように接点が上下するために手も上下しているよう感じるかもしれませんが、実際の手の動きはどうなっているのでしょうか。

それが、図A~Cまでのドラえもんの手です。驚くべきことに、パターンAもCも、Bのときと同じように、手の動きは弦に対して90度なのです。

パターンAの場合は、ボックスの下のラインを手がなぞります。Cのときは上です。

ということは、こういうことを意味します。

弓の向きがどうであっても、手の動きを弦と90度に保っておけば、弦は鳴る。

そしてパターンAまたはCの場合は、見かけ上弓の毛の量が増えるので、より弦が振動します。

パターンBで弾くことが悪いことだといっているわけではぜんぜんありません。しかし、パターンBは、数ある弓の軌跡のごく一部の方法であって、ロボットでない限り精密にスティックが90度を保つことは出来ないし、手の動きもそうなのです。

そこで、耳で常に確認しながら、常にあなたが表現したい音を得るために、ボウイングのコントロールをする、ここで述べてられているものが、その助けになればと。

もし、弓の軌道がパターンBしかないと思い込んで演奏しているとすれば、表現の幅は非常に狭いものになってしまいます。弓の軌道が無限にある、というのは、これらのことを意味しているのです。

ここで、語られていないことはまだまだたくさんありますが、弾き始め、返し、弾き終わりについてのボウイングもそうです、息詰まるボウイング…その6《ひと弓の弾き始め弾き終わり》で触れられていることはそのことに関連してきます。

ちょい、マイペースですが、こんな感じでこれらのパターンをどう扱えばより良い音が得られるのか、考えていきたいと思います。

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息詰まるボウイング…その6《ひと弓の弾き始め弾き終わり》

右手の指の関節はいつも柔軟にしておきましょう。指を伸ばしたり曲げたりが自由にできるようにしておきます。

親指は、曲げておく、というより、曲げておけるようにします。握る力が強すぎて、力まかせに常にまっすぐ、あるいはさらに反るように当てていると親指が曲がりません。親指が曲がらないと、他の指も曲がらなくなります。

さて、弓を持って、親指の曲げ伸ばしをして見ましょう。指は連動しますから、親指を伸ばすと他の指も伸びようとし、曲げると曲がろうとします。

親指を伸ばしている状態は、弓が寝ている状態です。スティックが自分の側に向いているような状態。弓の毛のほんの一部が弦に当たっています。

親指を曲げているときは、弓が起きている状態。弓の毛の大部分が弦に当たっています。

親指を曲げたり伸ばしたりすると、スティックが回転して、弓が寝たり起きたりします。

慣れると、これだけで音が出せるようになります。

この方法は、「息詰まるボウイング…その5《弓はボックスで弾くII!》」の【図A】で弾く場合に相当する、そのいわばマイクロヴァージョンにあたります。【図A】のパターンの場合の弾き始め、弾き終わりには、この方法を使うとスムーズに行きます。

ではそれらを少しずつ長い弓に使っていきましょう。bud

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息詰まるボウイング…その5《弓はボックスで弾くII!》

蝉のせい(にするな~)、で解説記事を後回しにして、図版だけ載せます。

先日のものに、もっとヘタな絵をくっつけて、3種類。「弓はボックスで弾く」の弓の軌道図にです。

Box1_2  【図A】弓先が上向きの場合


Box2  【図B】弓が直交の場合


Box3  【図C】弓先が下向きの場合


手がドラえもんみたいです。うちわより役に立つとおこっているのでしょうかぁcoldsweats01

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息詰まるボウイング…その4《弓はボックスで弾く!》

こんな、またへたくそな図版を書いてみました。

Box1

なぞの図版、というわけではありません。じっくりお話したいところですが、今日はプチ本番なので、とりあえずここまでです。happy01

面白い!と思いました?

なーんだ、当たり前ジャン、と思ったかなぁcatface

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息詰まるボウイング…その3《連休だしちょっと》

連休なのに、

込み入ったことを書いている時間が、ちょっと取れないかもしれませんcoldsweats01

ので、ちょっとだけ。

弓はいったい誰が発明したものやら、こんなに単純な構造なのに、ヒトと楽器の橋渡しとして、まさに、命あるもののように、あるいはそれ以上に?働いてくれる。

そんな風にすら思うんです。

弓は、自分が動きたいと思う方向にしか動いてくれません。

動きたい方向や速度は、つまり弓の軌道は、弓の持つもともとの物理的構造に基づきながらも、無限にあります。

だからこそ、弓とうまく対話して、自分の意思をきちんと伝えることが出来れば、無限の表現をしてくれます。

逆に動かないということは、止まる、ということでもあります。弓に止まってほしければ、動かない方向に弓を向ければよい。それも対話。

つまり、ボウイングは、弓とのコミュニケーションでしょうね。

こんなたとえもしてみたりして。呼吸と食事。ボウイングが呼吸で、フィンガリングが食事。どっちもしないと死んでしまうけど。

ま、閑話休題です。

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息詰まるボウイング…その2《秘儀なのか?》

せみの声がひときわ大きいです。coldsweats01

SINさんのコメントにもありますが、テレビでよく見る名手の弓がナナメだと。あれはなんだ、なにか秘儀を使っているのでしょうか?

もしかしたら…

たとえば、この秘密に気がついた、チェロ専攻の学生は、ライバルの同級生には秘密にしているとか、

この秘密をばらしたら、遠い星に追放されるというチェロ界のヤミの掟があるとか、

このことを話したら、とたんに黒ずくめのオトコ供がやってきてどこかに連れ去られるとか、

このことを話すと、世界が滅亡するとか、

妄想の世界…

すこし暑すぎるようですねぇgawk

でもそのくらい、弓が傾いていることについて語られることがないような気がします。でも、傾いているという表現ではなくて、もっと抽象的な表現になってるのかもしれません。

ボウイングは、、、んな風に弾きましょうとか。

さらに、弾いている人は傾いている意識がない可能性があります。

だって、ナナメに弾きなさいと教えられることは、普通はないから。

さて本題。

ナナメに弾く「間違い」は、はっきりしてます。ナナメにして、棹の方向に沿って弾くと、音が出にくくなります。

つまり、たとえば、

「弓先を上にして、ダウンは下に向かって、アップは上に向かって弾く。または、弓先を下に落として、ダウンは上に向かって、アップは下に向かって弾く。」と音が出ない。

結局、これが初心者のする間違いなので、ですから直角に保ちなさい、まっすぐ弾きなさいということになります。

なんでこれが難しいかというと、弦と弓の接点を一箇所とすれば、その姿勢と方向は一意に決められてしまうからです。そのただひとつの姿勢、形を保持するのが、難しいのです。

名手は弓をナナメにして(あるいはそう見えて)いるのに音が出るのははぜ?という疑問に答えがほしいですよね。

早く先をという声がびんびんに聞こえますが…

では、そういう方のためにいきなり解答を書きます(なんと!マジかよ!)。

まじです。次のことをトライしてみてください。

「弓先を上にして、ダウンは上に向かって、アップは下に向かって弾く。または、弓先を下に落として、ダウンは下に向かって、アップは上に向かって弾く。」

ん?さっきとの違いわかりますか?

これらの傾け方は、ほんのすこーしですよ。そしてすこーし上に向かって、またはすこーし下に向かってですよ。

さて、どうなりましたか?

おおお!

(もちろん、続きますからbud

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息詰まるボウイング…その1《なぜ、直交なのか》

暑いけど、でも暑さも吹っ飛ぶ息詰まるボウイング~なんちゃってhappy01

その1の副題、「直交」。

時にそんな話題に触れることもありましたねぇ。弓と弦を直交させましょう、90度の角度の保ちましょう、ということ。

これは、レッスンでもさんざん鍛えられ、どの教本にも必ず触れられているフレーズ。

「なぜ直交なのか」は、自明の問いであって、別に疑問をさしはさんでいるわけではありません。

いわゆる直交しない弾き方だと、弓が滑ってうまく音が鳴ってくれないのは、おおむね物理的な理由によるものです。

厳密には、「弓と弦を直交させ」かつ、「弓を棹(スティック) の方向にまっすぐ動かす」とでもいうのかな?この2つの条件が必要。もちろん直交していても、弓を上下に動かしたら音はならないわけなので。

ところが、2つの条件、このことが、弓の動きに新たな展開をもたらします。

どんな名手も機械ではないので、常に直交させているわけではありません。というより、名手であればあるほど頻繁に弓の角度を変えます。もちろん「コントロール」の名の元にね。

直交は基本。基本的なボウイングで一様な音を出すことが出来るようになるために、練習をしましょう。是非必要なことなのです。

ところが、完全に一様な音などは、音楽的には「つまらない」し、「ありえない」のです。まぁ完全に一様な音が出せればそれはそれで、ちょっとすごい。人間電子発振器ですね。

それはおいといて、

つまり、直交を身につけるのは、コントロールのまず第一歩を踏み出すということ。

だから、その先に行かないと。

実際、常時直交させてまっすぐだけ弾いている演奏家は皆無です。というか、そいういう瞬間のほうが少ないと思います。それができないへぼい演奏家という意味ではありませんので、念のため。

あるいはまっすぐ弾いているように見えることもあります。ところが、そういうときですら、弓はかならずどちらかに傾いています。あるいはゆらぎであるかもしれないし、あるいは明確なアーティキュレーションかもしれないのです。

弓がほぼいつも傾いているということ、あなたももしかしたら、気がついているかもしれませんね。

傾いている?どういうこと?bud

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イメージと事実の相違?

ところで、

弦って平行に張られてますかcatface

という質問には、皆さん全員が「いいえ」と答えると思います。そうですよね、ナット側(上方)は狭く、ブリッジ側(下方)が広いわけですから。

ところが、では、

「移弦のとき、弦は平行でないと意識していますか?」

の、質問に対してはどのように答えますか?

意識しているいないに関わらず、平行を前提としてイメージしている方

…多いんじゃないでしょうか…coldsweats01

そのとき何が起こるか、
ここまで考えるとわかりますね?

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ぼくの腹式呼吸

梅雨はどこ?sprinkle

呼吸自体が直接的にチェロのテクニックではありませんが、誰でも重要だと思っているもの。「呼吸法」といわれるものもあまたあります。

Hai1_2 腹式呼吸といってますけど、僕の場合は次のような考え方で、できるだけ効率的にたくさん酸素を入れる方法だと、とりあえず考えてます。

重要なのはここでもイメージです。

まず、呼吸器を管のついた風船のようなものとイメージしてみます。管が気管で口に繋がっていて、風船が肺で胸に収まっていると。

人は肺や気管そのものは、意図的に動かすことは出来ません。

よく鼻息が荒かったり、気管で呼吸する音が大きかったりします。また、アンサンブルの入りのあいずで、えらい雑音の多い吸い込み音をさせる呼吸をする人がいたりします。

おそらくそれはイメージが間違っているんでしょう。気管の下辺りにポンプのようなものがあって、そこが空気を吸入したり、出したりしてるようなイメージ。

これだと、気管の音はやたらするんですが、肺の上のほうにしか空気が入ってこないので、浅い呼吸になりがちじゃないでしょうか。

それだけでなくて、胸の上のほうの筋肉をこわばらせるために、肩とか首とか演奏に影響の出そうなところが硬くなりそう…

そこで、イメージを変え、呼吸は、肺の下のほうにべったりくっつけるようなやわらかい板状のものを想像して、それを下に引っ張ると想像してください。

Hai2 そうすると風船状の肺がふくらみ、その負の圧力によって自然に気管から空気が入ってくる。自然に入ってくるので、あまり気管を空気が通る音はしませんが、空気は肺全体までいきわたります。

これがうまくいっているかどうかの確認は、息を吸ったときの肺の体感温度じゃないかと思ってます。すこしひんやり、さわやかな感じがします。運動した後、さわやかに感じるのはこの腹式呼吸がうまくいっているからじゃないでしょうか。

ひんやりするのは、風船の中の空気の圧力が負になると、断熱効果が生じて温度が下がるからだと思います。エアコンのコンプレッサーと同じ理屈です。

この下の板は、つまるところ横隔膜ですから、これをしたに引っ張るには腹筋を使うことになります。

なので、上半身の上のほうは楽にしておける、というメリットもあります。

酸素も多分効率的に入ってくるので、意識も明晰です。

いかがでしょうか。
(絵が下手という突っ込みはなしでcoldsweats01

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直線と曲線(直交)

ボウイング、において、弓をまっすぐ動かすこと、そして、弓を弦に直交させることは基本ですが、またこれが難しいcoldsweats01

難しいってのは確認が難しいですよね。直接見ても良くわからないし、鏡で見てもいまいち。

結局は、耳で聞き、手で感じ、一番なっている状態にカンでもっていくことになります。それにこの直交は少しのずれが、おおきく音に影響しますねぇ。

最近思いついて、直交のイメージトレーニングのために、こんなことを言ってみました。

「左手は、4本の指を弦の上に並べていますね?それは弦の直線を感じているわけです。そして1の指から4の指が並んでいる方向の延長線に、実際弦が直線で伸びていますね?
一方右手は、弓のさおの部分を同じ4本の指でまっすぐ動くように支えていると感じてください。すなわち弓は、小指から人差し指が並んでいる方向の延長線上に、直線で延びているのわけですね。

そして、この2本の延長線が、直角に交わるように、イメージしてください。」

すると、あら不思議。そのとき弦と弓が直角に交わるのです。ほとんどの人が。

そして瞬間的に、チェロがググッとよく鳴ります。

なぜか?

 ふつう、弦と弓が直角に交わるとイメージしますが、どちらも自分の身体の一部ではありません。しかしこのように表現することによって、それらを自分の身体の一部に取り込むことによって、イメージを容易にしている、とは考えられないでしょうか?

 そのイメージは最初のうちはすぐになくなるので、またイメージしないといけません。が、しかしこのイメージを継続することによって、つねに直交するボウイングが近づいてくる…かもしれません。

是非お試しくださいbud

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直線と曲線…拡張

変な天気が続きます。体調はいかがですか?

では、拡張の場合の左指の並びです。

Left_ex一応写真を載せてみましたが、一見して基本形から1の指の関節をただ伸ばしたように見えます。空中でやると、実はよくわかりません。親指の位置がいい加減ですが、ここではちょっとそれは無視しましょう。

手の大きい人はあまり問題にならないかもしれませんが、基本形から1の指を伸ばして拡張形を作るとき、当然弦の上に指が来るように伸ばします。

適切に、1と2が全音になるように幅を取ったときに、1から4の指全部が弦の上にあるようにならべていると、単に1の指を伸ばしただけだと、弦から外れていきますので、2から4の指をわずかに上に倒すことになります。

これは、2から4の指の関節をよりきつく曲げることであり、手のひらがネックにわずかに近づきます。

肝心なのはそれに伴い肘も移動しなければならないということです。肘をチェロのほうに寄せます。G線、C線では、より前に動かすような意識が必要かもしれません。

その動きがないと、手の小さい方は十分1の指を伸ばすことが難しく感じられるかもしれません。

もし現在、拡張をしているつもりなのに十分伸びていないように感じられる、あるいは手が小さいからとあきらめている人は、肘の動きを試してみてください。

なお、下へ拡張する場合は、いったん基本形で半音ポジションを上げた形から考えると、わかりやすいかもしれませんよhappy01

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直線と曲線…姿勢

いやぁな天気です。台風らしい…

腕の直線的な動きを考える前に、姿勢について。
どんなによい動きをイメージしても、その元になる基礎が弱いと、全体のバランスがくずれてしまい、思わぬ力みに繋がります。

正しい姿勢の考え方はいろいろあるとおもいますが、ここではこれだけ。

Back2 このへたくそな絵はなんでしょう?

座っているヒトの骨を模式化して後ろから見たつもりです。

ようするにチェリストの後姿です。なので、骨盤は下に2つに割れて、座骨で支えられています。

赤い丸印のところ、すなわち背骨の一番したの辺りに注目してください。ここは、腹側にすると、へその下くらいになると思います。

姿勢が悪い、というか、座ってしまうとついついこの部分が背中のほうに出てしまいませんか?つまり背中が腰に支えられず、丸くなっている状態。この状態では肩が自由に動かせず、無理をすると肩こりにもなるし、もっとひどいことにもなるかもしれません、が、けっこうそのようなことは起こってます。

この部分をしっかり、骨盤にのっける、すなわち、前に出すとどうなるでしょう?

背中がまっすぐ立つでしょ?

そして胸の辺りが広くなり、肩が楽になるだけでなく、呼吸も楽になります。

これだけhappy01

ちょっと試してみて下さいね。

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直線と曲線 …左手

好評?直線と曲線シリーズ

それでは、ちょっと左手のみについて考えて見ましょう。

まず、開いた形の左手。これに、ネックポジションとサムポジションとそれぞれに弦を直線としてあてがう場合を簡略化して書き込みます。

Open1

黄色で描かれた直線が、親指をネックの下に置くネックポジション、緑色で描かれた直線が親指でも押さえるサムポジションを想定しています。


Neck_r1 ですからネックポジションなら、指は直線にあわせるためにこういう風に折り曲げる。


Thum_r1 サムポジションだと、こうなります。

すなわち、ポジションによって指の曲がり方は違います。


なんと、この2種類のポジションでは、指の並びが逆です。知ってましたか?
直線と曲線で考えると、こんな発見があります。

では、次回は、腕と身体もあわせた直線化を考えてみましょう。

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直線と曲線

連休も最後となってしまってますが、お疲れは出ていませんかconfident

さて

チェロを弾く、ということは(なんてフレーズを何度ほざいたことでしょうか)、楽器の構造である直線と、身体のこうぞうである曲線的な動きとの協調といえるでしょう。

直線:楽器の構造:ネック、指板、弓、弦
曲線:身体の構造:腕の動き、肘、指、関節の動き全般

曲線というのは、おおむね円運動とも言い換えることが出来ますね、弧の部分。

「協調」といいましたが、それは「妥協」であったり、「せめぎあい」あるいは「対立(おーもうそれは演奏不可能な世界)」であったり…できればそうでなく、「協調」そして「コラボレーション」でありたいと思います。

たとえば、

弓はまっすぐ動かしましょう、、なぜなら、腕はまっすぐ動かないから。
左手?左腕?これはやっかい。腕も手も指もすべてばらばらな曲線運動をするのに、それをまっすぐな弦にあてがわなければならないわけですから。

問題は「直線になるもんだ」という思い込み。
何の工夫もせずに直線になるはずがありません。

たとえば、

左手を、D線駒近くにそえ、指を弦に(とりあえず)ならべて、第一ポジションまですべらせてみてください。左腕だけでなく、全身の感覚を研ぎ澄ましてゆっくり。そして、こんどは逆に。

あちこち痛みませんか?あるいは、いろんなところを使っていると、かんじませんか。それもポジションによって異なりませんか?sun

ということは、あなたの演奏は、そういう感触をともなっているはず…

これをいろいろな動きでやってみると、そのつど、身体の感じる部分が違うのがわかるでしょ?大事なのは、ある形から形への「動き」であって、形そのものではないということなのですが、それはそれで重要なのでまた。

このとき、この痛み?感触?が、直線と曲線運動とのせめぎあい、あるいは協調ってことになりそうです。

面白そうですね?まとめられたら、まとめていこうと思いますwink

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スケールはメロディー

体調は戻りつつある、と思うんですが、油断をすると首の周りが痛くなります。
暖かくして寝るといいみたい。風邪の方、春に油断めさるなwink

このブログのさまざまな書きかけのネタ、楽しみにしていらっしゃると伺ってます。ぼちぼち必ず書いていきますので、どうぞよろしくお願いしますconfident

今日はコネタですが…

レッスンの前に、ほとんどの方には、あるいはロングトーンで、スケールを弾いてもらっています。初心者はC-Durが中心。少し弾ける様になるといろいろと。

最初はとにかく音を出すことにせいいっぱい、一つ一つのボウイングとか、左手の形とか。一つ一つの音程もそう。

しかしスケールの音程は、流れの中で出来るものです。一つ一つの音を測定器で図って●●ヘルツ、はい正解、ではありません。音のつながり方もそう。上昇していく、下降していく音の形、それは流れ、です。

どんなに初心者の方であってもこういいます。

「スケールはメロディーの一部なんですよ。音楽なんですよ。」

メロディーの一部だから、そこによどみや濁りがあれば、そこで音程が狂っていたり、音のつながりが良くなかったり、長さや音量にむらがあったりするのです。

「どんな音楽を弾きたいか、イメージを持ってスケールを弾いてみてください。」

どーれーみーの単なるスケール。

もし少し余裕のあるレッスンなら、ベートーヴェンのソナタ3番の主題の展開の対旋律にあるスケールパターンを弾いてみます。
E-durのスケールを最初はトニカで、2度目はドミナントで、2オクターブ半にわたって上昇し、わずかに、そしておしゃれに収まるメロディー。それがどれだけ難しく、それだけに、どれだけ美しいか。

有名な曲なのでチェリストなら皆ピンとくるみたい。

普段練習しているスケールも別物ではありません。それは音楽の一部であり、メロディーなのですnotes

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ヴィブラート事始・その2

今日は晴れるっかな?祭日ですが、お仕事の方ご苦労様です。confident

しつこいようですが…

ヴィブラートは固有振動なので、腕の条件によって決まる、特定の振動数で振動しやすいのであって、任意の振動ではない、ということを言いました。

別な見方をすると、固有振動で振動しているヴィブラートは、ヴィブラートとしての体裁をなしていて、そうでない振動の場合は非常にぎこちない。

「体裁をなしている」ということは、必ずしも美しい、ということではありません。前者には、実はチリメンヴィブラートも含まれます。後者には、チリメンが嫌でゆっくりしたいあまりに、意図的に上下にゆらゆらと揺らしている状態があります。

つまり固有振動という考え方で言えば、チリメンの状態は、一種の不完全なヴィブラートです。

練習方法、ということでしたよね。

もし、チリメンが出来ているならば、そこからはじめましょう、とうことです。
チリメンヴィブラートを「ヴィブラートが出来ている過程」として積極的に認めるのです。これが要点。

ゆっくり「意図的な」振動にしようとする作業は、固有振動ではないからです。

では、どうするのか。

ここでイメージを膨らませて下さい。最終的には、指先から腕にかけての、大きなアーチを振動させたい。しかし今現在は、まだ、指先から手首までの、小さな川にかけられた小さな橋が振動しているだけ。だからちりちりするんです。

さあ、もっと大きな川を渡りましょう。大きな川を渡る大きな橋を作ります。そのためには、指先から肘までの距離が必要です。いままで向こう岸に届いていた手首は、橋のアーチの一部に過ぎません。少し大きくなった橋、指先から肘までをイメージして、それを振動させてみましょう。

固有振動である、ということは、ここでの振動数の変化は、単純に言うと、「チリメン」状態と少し長くなった「脱チリメン」状態のほぼ2種類しかない、ということです。すなわち、「だんだん遅くなる」のではなく、「いきなり遅くなる」んです。だって、橋の長さが、手の大きさから前腕の長さにいきなり変わるんですから。

「いきなり」遅くなる、このこともあわせてイメージしましょう。

これは、チリメンビブラートが出来ている何人かの生徒さんに試してもらった結果、最初出来たり出来なかったりするものの、比較的短い時間で、ヴィブラートの振動周期が長くなってくるのが実感されてきました。聞いているほうもご本人も。

ここまでくると、橋をさらに、最大限まで拡張することは、比較的容易です。

 いったん橋を拡張しているプロセスがあると、それを肘から肩に拡張するイメージはより持ちやすく、そのことによって、腕を一本の大きな橋、あるいは弦として振動させるようになり、最大限のヴィブラートをかけることが出来るようになるわけです。

 また、ヴィブラートは、振動できる周期を「見つけ出す」ことでもあります。無理に振動しにくい周期で振動させようとしてもぎこちなくなるだけ。それよりも「腕が振動する周期」で振動させるようにします。それが自分の意に沿わないときは、振動の周期を変えるのではなく、肩、腕の状態や条件を変える、ということです。
 
 最終的に出来ている感じは、てとらさんがコメントしているような「振袖」というイメージも良いですね。happy01 男性はどうでしょうnotes

 これらのことがスムーズにいくために、左手の基礎がしっかりしていれば、申し分ありません。具体的には、手首の力を抜く、肘の力を抜くことに他ならないからです。
 しかしあるいは、ヴィブラートをするために左手の力が抜けるようになった、でもいいと思います。
 
 左手を力を入れずに押さえる、このことは、これまでの「脱力って何」と絡めて、また次に考えてみましょう。
 
 左腕の固有振動、いかがですか?

 あなたの固有振動は何ヘルツ?sign04

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脱力ってなんだ?IV

もしかしたら、右腕って、重い?と思い始めたあなたへ…sun

(左腕も多分、同じくらい重いですよね)

早速、チェロを構えて弓を持ってみましょう。

弓を置く場所は、最初は元弓。G線上に静止してみます。

そして、イメージしましょう、、、ここで、ぱっと、チェロが消えたら、右腕はどういう風に落ちていくかを…

これまでの試みでわかったとおり、通常の生活では、右腕を右腕自身で支えています。

これは、正確に言うと、右腕を、右肩の筋肉で支えている、ということです。あるいは肩を主にして、前方に動かすときに鎖骨周辺、後方に動かすなら肩甲骨周辺が協調しています。

いずれにしても、肩、がほぼ全面的に腕を支えています。

ここで、非常に傾いてはいますが、腕を一本の橋と考えてみましょうか。そして一方の岸が肩、もう一方が弓を持つ手。

一方の岸の支え(肩)がべら棒にしっかりしていて、橋そのもの(腕)がしっかりしていれば、この橋は落ちません。これが、通常何も持たない右腕の状態。

これをもう一方の端(手)にも支えを作ってやると、肩側で支える重さを軽くすることが出来ますね。

どうするって? つまり、肩で支えている腕の重さを、肩で支えるのをやめて、手の側でも支えてやればいいのです…

もう一度イメージしてみましょう…ぱっと、チェロが消えたら、右腕はどういう風に落ちていくか…そして、それが落ちないように、きちんと手の側に支えが必要なんだと。

これが、右腕の脱力なのでは?

端的に「肩の力を抜く」、単純な表現ですが、なんと理想的な脱力方法であることか。

さてさて、

肩から右腕の重さの支えを抜くことができたとして、手で支えるわけですが、重さを受け止めるシステムが必要ですね。それが、「弓の持ち方」であり、右手の親指、なわけです。もちろん、第一義的には、重さは「弓」に伝えないといけないのです。しかし単にそれだけだとあまりにバランスが悪すぎる。なので、親指でささえます。

すなわち右手の親指は、腕の重さのバランスを取っているということになりますよね。

たしか今、弓は元弓。

先弓にしてみましょうか。

こんどは、単に重さを乗っけると本当に弓が落ちてしまいます。

このときの弓の圧力、すなわち弓等での重さを支えている機構は何でしょうか?

下の支えは、ひとつは弦。

ということは、弓を持っている手の側では、上からの重さと、それを受け止める何かが必要です。受け止めるのは、結論を言えば親指。

このとき重さが、親指と弦の間にかかってこないと、バランスは取れません。だから、人差し指、ないし中指に荷重がかかって来るはず。ですから、手としては、右まわにりひねるような形になるとイメージできますね。

ということで、元弓と先弓の静止状態を、「脱力」しながら、ざっと考えてみました。

そしてこの間を繋ぐのが、けだし「ボウイングのヒミツ」ということでしょう。

ふうぅ、今日はこんなところで…

いかがですか?coldsweats01

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脱力ってなんだ?III

すみません、少しずつで。despair

右腕の重さを普段感じることは出来ますか?

一応、肩から腕がぶら下がっていると考えてみます。そのもの自体の重さを感じるのは普段意識していないわけですから、難しいですね。

それは、右腕を持ち上げてみても同じです。

では、おなかの前で、左手で右手を持ってみましょう。

右手って軽いな、と思うかもしれません。

しかし、おそらくそれは、右腕自身が右腕を持ち上げるお手伝いをしているに違いありません。

では、そうではないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?

まず、右腕自身で右腕を、おなかのまえあたりまで持ち上げてください。

脱力してみましょう…?ん、うまくいかない?

これが第一段階ですね。現在の右腕の形を支えている、肩、上腕あたりの筋肉の収縮を解く、と考えるとうまくいくかもしれません。

いずれにしても、重力で、体の右下側に、腕が、ブラーん、となるところまで落ちていく、
それが出来るまで練習してみましょう。

次に、右腕を左腕で持ちます。左手を下向きに、右手の手首を持ったら良いんじゃないかと思います。そして、おなかの前辺りに。

 最初は、右腕は軽いですね?
 
 では、さっき、右腕の力を抜いて、したにダラーんとたらしたことをイメージしながら、右腕の力を抜いて見ましょう。
 
 イメージするときのポイントは、右腕自身は実際には動きませんが、右腕が落ちていく方向を想像することです。
 
 なれないうちは、右腕自身で意識的に右下側に引っ張ってみてください。
 
 もし、左腕の筋肉が、左手の握力を締め付けるために緊張することが感じられれば、脱力はできていると思ってよいでしょう。そしてそのまま左手を離せば、右手は落ちていき、ブラーんとするはずです。

 さて、ここまで準備出来たら、弓を持って、脱力を使ったボウイングを試してみることが出来そうです。

 (ちなみに、右腕も、左腕も同じです)
 
 カンのいいかたは、次回を読む前に、実際に弓を持って、弾いて確かめてみてください。おお?!sagittarius

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脱力って何だ?II

 たまには雨も降るさ~ってことで。sad
 
 
 さて、
 
 重力を利用して、脱力をするには、支えが必要という話をしました。

 体の姿勢や動きは、意識してできることと、無意識にしてしまうことがありますね。完全にどちらかしかない働きはないとは思います。でも、「支え」と「脱力」で考えた場合、「支える」という行動が、どちらかといえばアクティブですから前者が強く、「脱力」は逆、と考えられます。

 無意識にしてしまうこと、たとえば、左手で右手を持ち上げようとしたとき、ほぼ間違いなく、右手自身でも持ち上げてしまいます。これが脱力の難しさ。

今日は「支え」の方から考えてみます。

 中心にある体自身がしっかり支えられていること、これは、体からぶら下がっている腕を脱力するためには不可欠、これは理解できますよね。

 見てわかる支えの要点は、腕を使わずにチェロを構えている姿勢ですね。

 チェロの構え、どういう風に理解されているでしょうか。あるいは、イメージしているでしょうか。チェロはいすに座っているから簡単、なのでしょうか。

 普通椅子というのは、座るもの…立っていると出来ないことをする、あるいは立っているよりも座っているほうが有利になるようなことをするためのものです。

 そのなかには、「リラックスする」というのも含まれますが、体の芯を支えるためには、リラックスするだけのために作られた椅子は不向き。チェロ椅子に、背もたれピアノ椅子がよく使われるのは、そういう理由です。

 そして、背筋を伸ばし、腰、というか背中をまっすぐ立てる、体の芯を立てておく、ということですね。鉄筋コンクリートの鉄筋をしっかり作るのと一緒。まずこれが大原則でしょう。それがやりにくい椅子はダメ、ってことです。
 
 これっていわゆるインナーマッスルですよね。腰の姿勢もいいと肩もリラックスするので肩こりにもいい。肩こりに良いって言うことは、この先脱力にもいいってことじゃないかな?

 そして、体重を基礎を通じて地面に伝えているということも、意識しておかないと。

 チェロを構えた上での体重は、どういう風に地面に伝わっているんでしょうか。
 
 チェロ自身もエンドピンを経由して接地しています。ここで1点。
 
 さらに、両足の2点。
 
 そして椅子の足、椅子自身は安定していれば良いので足は何本でもいいんですが、だから、椅子の足の本数を数えるのではありません。椅子に接している体の部分は「坐骨」。 すなわちおしりの骨の2箇所です。

 チェロ1、足2、坐骨2、合計5箇所を通じて接地しているというイメージです。
 
 これら5箇所は、しっかり固定されている、のではなくて、しなやかにバランスされていてほしい、たとえば耐震強度のある塔やビルのようにねbuilding
 
 特に、意識から外れがちなのが坐骨でしょうか。しかし、ある意味ココが一番重要ではないかなと思います。だって腰を直接支えているんですから。
 
 そう、チェロの場合必ず座っていなければならないということは、バランスを取る部分が立ってるよりも「常に多い」のです。ですから、必ずしも座っていることがやさしいのではなく、むしろ少し難しくしているのかもしれません。

 チェロはさらに、左ひざの内側、胸、で接しています。これらは、可動部分です。腕を使っていない状態で、これら可動部分を通じてどれだけ自由にチェロを動かせるかもポイントですよね。
 
 体の中心をしっかり支えた上で、地面との設置点で常に「バランス」されている、そして、チェロは安定し、かつ自由に動く。これが、実際に演奏部分に当たる腕の脱力の準備なのでした。

 さてこれで、脱力の準備が出来たかなっと。
 
 続きますよ~cherry

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メルマガ先行連載【超入門・チェロ講座】第5回

【第5回】 続続・あなただけに教まえす、音感を身につける秘儀(続続・アヤシイ)

 チェロの弦は、完全5度、といわれる音程で合わせています。現実的には、純正律の完全五度でまずは、合わせます。

 完全5度は楽典の知識、純正律は音律の知識です。「楽典」や「音律」というのは、「内容の知識」(http://eflat.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_07cb.html)です。よき入門書がたくさんありますしネット上にも資源がありますから、是非身につけておいてください。

 前回、2つの音の違いをあわせるときは、単純な響きになるところだろう、という予想をしました。
 
 今回は完全5度です。
 
 同じ音、ということは音程で言うと、完全一度、ということになります。これはちょっと和音とはいえませんね。
 
 2和音と言われるものは、いろんな説があるんですが、よく合っている、という順番で、完全8度、完全5度、完全4度、長3度、短3度、短6度、長6度…などと言われています。これらは、いわば、アンケートみたいなもので、うなりとか聴こえやすい?ということをだいたい集計した結果らしいのです。完全4度以降は諸説紛々らしく、いろんな順序を見かけます。
 
 それだけ、和音の捕らえ方というのは、感覚的であり、わかりにくいのです。
 
 純正の完全5度は現象的に周波数比率が2:3になるということではありますが、それがどう響くかということは、おそらく今の科学では表現のしようがありません。
 
 とは言っても、完全5度は、8度は別として、よくわかる和音第2位にランクされているだけはあるのです。つまり、完全5度の響きも、前回の完全1度の時の響きと同じようなことがいえます。すなわち「いちばん単純な響き」が、おそらくこの和音のいちばん近くであると。これが、3度、6度になると、そこまでは言えなくなってくるのですね。
 
 一番単純な響きは、もし連続して2つの音を変化させることが出来るのであれば、比較的捕らえやすい感覚です。だから、チェロにちょっと似た楽器、ヴァイオリンでは、弦のテンションの弱いおかげもあって、ペグを使って一つの音をわざと大きく狂わせ、次第に近づけていきます。そうすると、だんだん音が単純になっていく様子がわかります。
 
 チェロもペグで合わせることが出来れば、同じようなことができます。しかし、さまざまな事情で、ペグを回しながら弓で音を出すという状況がつらいのですね。
 
 なので、一回ひいては、アジャスターを回し、また弾いてはアジャスターをまわし。
 
 これはチェロのチューニングを困難にしている事情です。
 
 みなさんは、数ある楽器の中でも、特にチューニングが面倒な楽器を選んでしまったのですね…あ~いつになったらチューニングが出来るんだろう…。

筆者注:超入門はのろまなかたつむりです。イライラしたらごめんなさ
い。「たゆみなきあゆみおそろしかたつむり」

この記事は、メルマガ第4号[2008/03/12]に掲載されたものです。まぐまぐ登録はこちら

http://www.mag2.com/m/0000257788.html

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脱力って何だ?

急にあったかくなって、風邪を引くひとも多いみたい。それから花粉症。おだいにじ。confident

 脱力しろって、言われません?
 
 そんなこと言われたって、て思いません?despair
 
 いわく、右腕を脱力して、腕の重みだけで、とか。
 いわく、左手に力を要れず、重みで押さえろ、とか。
 いわく、体が自由に動けるように、力まないように、
 いわく、しっかりリラックスして、呼吸して…
 
 でも、全身脱力したら、ふにゃふにゃのタコ状態になるでしょう。
 温泉に入っているわけでもなく、生きて活動している以上、どこかでエネルギー、パワーを使っていますよね。
 
 脱力、を語る前に、その正体を知る必要があります。
 何のパワーもかけずにチェロを弾くことは出来ません。
 しかし、自らのパワーをはずす…ということは、自分の外部のパワーを使うということに他なりません。
 
 おそらく、それは重力。
 重力をどう自分のパワーにするかということが脱力の正体なのでは…
 
 また、全身脱力したのでは、ぶっ倒れてしまいます。
 だから、そうではなく、支えるべきところを支えて、そして脱力。
 
 脱力を語るには、まず、どこを支え、そしてどこを重力に頼るのか、これを明確にする必要がありそう。
 
 もうひとつ、自分で力を入れている自覚があるかどうか、これも大事ではないでしょうか。
 
 右腕を持ち上げる。弓を持つ。慣れてくると、右腕を持ち上げているということでパワーを使っているという意識が薄れてきますよね。普段日常生活で、いろんなパワーを使っているという意識はそうないでしょ?
 
 しかし、地球上では常に、重力に対抗したパワーを使っています。スペースシャトルにでも乗らないとそれは意識しにくいみたい。
 
 しかし、チェリストは、スペースシャトルに乗らずに、それを意識しなくてはならないんですね。
 
 ある日突然右腕が重いものだと自覚する。いえ、けっして五十肩の事をいってんじゃないですよ。そして肝心なのは、それを「どこで、どう支え、チェロに伝えるか」を見つけ出す。
 
 「おおこんなにもパワフルなボウイングが可能だったのか!」
 
 そんな日は近いかも。good
 
 じゃあ、どこでどう支えましょうか?
 
 続きます。airplane

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呼吸してます?

 演奏中、練習中に呼吸してますか?wobbly
 
 きちんとした呼吸法はちょっと難しいかもしれません。
 
 あるいは、アンサンブルをあわせるために、入りに息を吸ったり、またフレーズにブレスしたりという工夫もされてるかも。
 
 もちろん、呼吸は普段の練習のときも大事です。ズーッと力んで呼吸が止まっている方、あるいは極度の緊張で息がとても浅い方、いませんか?酸素不足は脳にてきめんです。せっかくの練習が酸素不足でうまくいかなかったり、肩こりになってしまったり。
 
 ちょっとお手軽に呼吸を実感してみましょう。
 
 チェロの練習前、あるいは練習中。いすに座って背中をまっすぐにしてください。
 
 腹筋をグッと締め、ふっと緩めてみましょう。
 
 そうすると自動的に息が出来ませんか?
 
 確認できたら、チェロを持ってください。
 
 構えて、弓を止めておきます。そのとき、軽く息を吸って、腹筋をクッと締め、姿勢がぐらぐらしないように。そうすると、弓もしっかり止まりますよね。あの、顔を真っ赤になるくらい思いっきり締めなくてもいいんですよ。coldsweats01
 
 そして、腹筋を緩め、自然に息が出始めつつ、元弓から弾き始めます。そして、先弓まで来たら、弓をしっかりとめつつ、やはり腹筋をクッと。どうですか?腕だけでとめようとするよりすんなりとまりませんか?そして元弓と同様に、腹筋を緩め、自然に息が出、リラックスしてアップを弾きます。
 
 これを何度か繰り返してみましょう。
 
 そして練習曲、あるいはエクササイズ。曲では、フレーズの始まり、終わりで、この腹筋を意識してみてください。エクササイズでも、区切りがありますよね。ロングトーンなら、一音一音意識しても良いでしょう。
 
 体の芯で支えて、停止、リラックスして、動作、これの繰り返しが呼吸につながっていく、そんな感じしませんか?
 
 どうぞ、試してみてください。bud 

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ボウイングのヒミツ…その6《続・ついにキター、弓の持ち方》

気がつくと、じっとり汗ばむ季節coldsweats01

弓持ってみました?

この「パーpaper型」手順(もっといい名前ないかな~)の弓の持ち方、今日は静的なことについて考えてみます。つまり、まず持つことのメリットですね、これに対して、動的なこと、こちらは動かす、そのもの。直接技術に繋がることですね。

弓をパーから持つことによって、こちらと、こちらですでにお話しているとおり、ヒトの持つ自然なバネを利用して持つことが出来ます。

深く、広く持つことで力が要りそうですが、この理由によって「逆に、力が要らない」ことになります。

次に、親指の形です。手のひらに力が入ってしまい、握力で持つことによって、親指を反らせて持ってしまう、これはいけません…ということが問題になりますけど、親指以外の4指を広げることによって、親指は、これも「逆に、反らせにくい」ことになりませんか?

ちょっと、そこにある鉛筆とかで試してみてください。

親指をそらせると、4指がすぼむ…4指を広げると、親指が内側にまがる…いろいろやってみてください。にわとりと卵じゃないけど、4指を広げる動きが、親指が内側に曲げる動きに連動している感じが、しますよね。

この形が出来てると、親指が最大限、腕の重みを受け止めてくれるのです。

なぜか?はそれぞれ考えてみてください。僕は、T字の形を考えの横バーを弓、縦線を親指になぞらえて、縦線がナナメになったら、横バーは支えにくいだろう、という風に考えてますけどね、簡単でしょ。

こうして持った後の弓の角度です。角度というのは弾くときの動く方向のことではなくて、毛を弦に当てる角度ですね。よく、弓を倒すとか、倒さないとかそういう表現になります。

Mochikata5 結論を言うと「あまり倒さない」です。
理由はこれも単純。毛の持っている摩擦力を最大限利用するためです。
具体的には、こんなもん(写真)


さて、いかがでしょう?・・sagittarius

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ボウイングのヒミツ…その5《ついにキター、弓の持ち方》

やっぱり、弓の持ち方の話をしないといけないみたい…confident

そりゃそうですね、ボウイングは、弓持ってなんぼですから。wink

このブログを読まれている皆さんのほとんどは、レッスンについておられるんだと思います。どなたか、チェリストの弓の持ち方はさまざまに見えると指摘した方がいらっしゃったんです。たとえば、浅いの、深いの、それぞれの指を当てる場所、親指の形云々。これは事実で、であれば皆さんもいくらか違ったように教わっている可能性がありますね。

混乱させてもいけないから、「弓の持ち方」というテーマは避けようかなぁと思ったんです。しかし、いろいろなボウイングの技術を説明するに当たって、土台がないと説明しきれないということが、だんだんわかってきました。目的は、「カタチではなくて、その先にある音だよな」ということを忘れなければ、説明をしても良いんじゃないかと、かように思った次第であります。

で、ここでは、僕がレッスンでやっている手順と持ち方を再現し、その理論的な裏づけを説明してみたいと思います。たとえば、以前こんな記事を書きました。実は、この理屈は後付です。自分がこのもち方でやるようになって、なぜそれが良いのかという理由のひとつです。

また、もし余裕があれば、その後に、僕がこの持ち方に至った経緯をご紹介しましょう。

ということで、まず弓の持ち方を覚える手順から。

よく、どこそこの指をどこに当てる、という説明がありますけど、無論間違ってはいませんが、ゆびそれぞれを当てていく方法は、緻密な反面「覚えることが多い」「手、指の大きさが異なるのでそれぞれ微調整が必要」などの欠点があります。

って、いうか、非常に細かく説明してどうしても持てなかったかたが、ある日あるとき突然ひらめいて「こうやったら?」ってやったら、すぐ出来ちゃった、というそういうお手軽な方法が、僕の弓の持ち方の手順です。ぼくもそのときはびっくりしました。happy02

まず、左手で弓を水平に持ちます。は、反対に向けないようにね。フロッグが右に来るように(まさか、直している人が…)

そして、右手をパー(普通にじゃんけんをするときのパー。めちゃめちゃ力んではまずいとおもいますが、特に脱力する必要もありません)にして、下を向け、弓の向こう側に持っていきます。中指にの向きを、垂直にして(だから、弓に直角ね、ここんとこ、大事ですよー by DS)、中指の指先の腹が、弓の毛の付け根辺りに当たるように、パーを弓にあてます。ぺたっと当てる感じ。

Mochikata1_2 これで、右手は下を向いたパーに弓があたっている状態(写真)。


Mochikata2_2 次に、だんだんチェロの弓をもつように腕をおろしつつ、親指を、だんだん内側に曲げながら、手のひらもだんだん曲げていきます。(曲がりつつある途中の写真)


Mochikata3 そして、内側に曲げた親指が、フロッグのかどにあたったら、、、しっかり持って、、、弓を弦の上において、左手を離して、出来上がり(写真)。


Mochikata4 親指が内側に曲がっていることを確認してくださいよ。弓の先のほうからみて、弓の向こう側に丸い景色が見えればオッケー(写真。うーん丸いって言うか)。


手順は簡単なので、うまくいかないな~と思ったら何度かやり直してみてね。

これなら、最初のパーの中指と、親指だけを意識すれば良いので、手の大きさはあまり関係ありません。指のそれぞれの場所をさほど気にしなくてもオッケー。

さて、この持ち方は、比較的深い持ち方?に思える方もいるかもしれませんね?

では次回からは、もうちょっと細かいことと、理論的な検証をしてみることにしま~す。sagittarius

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メルマガ先行連載【超入門・チェロ講座】第4回

【第4回】 続・あなただけに教まえす、音感を身につける秘儀(続・アヤシイ)

 ブログでにバックナンバーとして掲載した第3回のコメントに、SINさんとのやりとりがありますが、今回は純正(律)の話…に突入できるんだろうか。
 
 さて、半ば本気で「世界の名A(めい・あー)」を提案したその背後にあるのは、基準音をチューナーの電子音に合わせる癪さ、ですかね(いえ、チューナーはすばらしい機器ですよ、これから使いやすいチューナーを開発してくださいね、メーカーさん)。
 
 「耳であわせる」と考えたとき、それは、目印としてわかりやすい事が必要です。たとえば、まったくランダムなピッチで2つの音を同時に鳴らしたとして、おそらく大部分「ヘン」に聞こえるでしょう?たまたまそれが、和音であったり、同じ高さの音である、という確率は低いですよね。逆に言うと、和音(以下同じ高さの音も含めて和音といいます)は珍しい、そしてそれがために、わかりやすいはずの音程、なのです。
 
 ということで「同じ高さの音である」という感覚は、おそらくわかりやすい感覚(音感)であろう、とは思うんですが、本当に「まったく同じ音」である状態と、わずかにそうでない場合に、どんな感覚の違いを得るんでしょうか。
 
 物理的には「うなり」が生ずる、としています。つまり、近い周波数で2つの音で鳴らすと、低い周期で「わんわん」うなるので、それを聞け、うなりは耳障りだろう???
 
 
 そういわれたところで、わずかに周波数のずれた2つの弦の音を聞いたことがありますか?

 ん?結構美しくないですか?
 
 そう、美しくと言っていいのか、効果的といっていいのか、とにかく、何らか心地よく聴こえる場合も珍しくないのです。
 
 実は2つの音の周波数がピタっと合っていると、ほぼひとつの音に聴こえてしまって、非常に単純な響きになります。ところが、ほんの少しずれていると「コーラス効果」といい、広い拡がりの、いかにも「アンサンブル~」という響きになることが知られています。
 
 電子楽器では、こうした響きをわざわざ作るための「コーラス」と言われるエフェクターがあります。わざわざひとつの音を2つに分離して、周波数をわずかに変えて出力し、いかにも「複数で弾いてますよ」って音のする効果を出すものですね。
 
 (少し専門的になります。周波数をわずかに変えるのは本来「ピッチシフター」で、「コーラス」は、実際には位相をわずかに変えているだけですが、聴覚上はほぼ同じ効果を得られることがわかっています。実はこの辺がこの話題のカラクリでもあります。物理好きの方はどうぞご検証ください。)
 
 このとき2つの音にはもちろん「うなり」が生じていますが、必ずしも不快ではありません。まして、弦楽器のように複雑な響きを持っているとなおのことなのです。特に「名A」で合わせたらどうでしょう、より美しいかもしれません(これは想像ですよ)。
 
 で、あまりチューニングに慣れていない方は、ぴったり合ってる状態は単純すぎてつまらず、「コーラス」状態でも「ずれている」とはあまり思わないのではないでしょうか。なぜなら、もし音程に対してなんの知識もなければ、『心地よい響きがするということが「音が合ってる」ということだ』と解釈しても不思議ではない、と思うからです。
 
 だから、ここちよい「コーラス」は、合っているんじゃないかと解釈する。これは音感そのもの問題ではなく、その表現、理解の問題ですよね。
 
 そうなんです。同じピッチにあわせるということは、「コーラス」で「アンサンブル」してるような心地よい響きにあわせるのではなく、「一番単純な響きになる状態にする」ということ。これが理解できれば、合わせることができるようになるのでは?
 
 チェロのある程度弾ける方は試してみてください。もちろん、自分の最高のボウイングでね。まずAの開放を弾き、D線で同じAを重ねて弾いてください。合っている状態と思われる音の上下に、ほんのわずかにずらしてみてください。さすがに4分の1音近く離れてくると気持ち悪い響きになってきますが、ある程度の範囲以内だと、アンサンブルみたいに聴こえませんか?ある意味、同音奏法のときは、このくらいはずれていたほうが、よく響く、みたいな感じしませんか?
 
 おお、今日は少しまじめに書きました。いえ、これからもずっとまじめですとも。
 
 では、次回以降はこのことをヒントに、完全5度の調弦に進んでみましょう。

 筆者注:超入門はのろまなかたつむりです。イライラしたらごめんなさ
い。「たゆみなきあゆみおそろしかたつむり」

この記事は、メルマガ第4号[2008/03/05]に掲載されたものです。まぐまぐ登録はこちら

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中指と薬指の切れない関係…

昨日は岡山地方は、少し冷え込みました。sad

ポニーさんにコメントいただきましたお題です。
左手なので、「2の指と3の指の切れない関係」ですが、本名でお呼びしました。happy01

2、と3の間は、手をパーpaperの状態から、グーrockの状態にだんだんと閉じていくと、近づいてきます。なぜかと言うと、他の指より長いからだし、指先が手のひらの中央に向かって閉じていくからですね。これは、手の自然の形です。

ところが、ネックポジション、ここでは第一ポジション(T1)基本形にしましょう、左手を押さえるカタチはその途中の形になりそうです。だから、自然な状態では中指と薬指がくっついてしまう…あるいは、狭くなってしまうと。

基本形では、指の間隔は「半音ずつなので、均等に」開きたい、、、
あるいは、2の指はD線ではFを押さえたり、3の指はG線ではHを押さえたり、難しい理屈はおいといて、FはEに近いほうが、HはCに近いほうが、音階がきれいに聴こえる、そうすると、2の指と3の指はより離したい…

これが手の自然な形よりも、2つの指を離したい理由でしょうね。

2to31 従来、ここを開く練習をしてもらってみてました。たとえば写真のように開いてみて、だんだんと手を閉じてみる。

しかし、これは普段使わない特別な動きですし、関係する筋肉が発達していたりいなかったりするようで、すぐに出来ない方も多いのです。すぐに出来ないだけではなく、ずっと出来ないことも少なくないです。写真みたいに「練習しましょう、鍛えればできる様になります」というのは、嘘ではないにせよ、少々気の長い話しだなぁとは思います。特に「自分の手は小さい」と思っている方にとって。

気の長い話自体は悪くないのですが、最近ふと「基本どおり」押さえることによって、2と3を比較的開きやすくできるハズ、と思うようになりました。そう、もちろん手の小さい方でもです。

まず、いつものように(いつもすみません)、4の指を押さえ、肘までの尺骨ラインを整え、次に3の指を4の指に寄り添うように押さえます。次に3の指をしっかり押さえていることを支えに、「2の指を上にふわっと開く」のです。「上に」が肝心ですよ。開く自体はなんの力も要らないと思います。もし開いたとき、2の指が長すぎるため弦に乗りにくいのであれば、「4の指から肘ライン」をチェロの側板方面に(方向的には斜めやや前方下)少し移動してください。

どちらかといえば、これまでより肘を下から抑えているような形に感じるかもしれません。

どうですか、2と3を開くんじゃなくて、腕全体の形を変えることによって、2の指を上に開くのです。1の指を開くのは、比較的容易です、がそれと似た要領で、2の指を開いてみてください。

先ほど「半音ずつなので、均等に」と書きましたが、実はここに少々トリックがあって、実は上側のほうは少し広くていいのですよね。ほんの数ミリですが、この数ミリが手の大きさにとって救いになっているのかもしれません?

ちょっとこちらを…

2to32 写真ですが、わかりやすくするため、若干全体的に広く開いています。手の小ぶりの人をイメージしてます。これ、もしかしたら拡張形?に見えるかもしれませんね。違います。これが基本形。あるいは拡張形にするかのように基本形を押さえてみるイメージでも良いかもしれません。

この手の形を保てるようにするためには、(指を押さえるための)親指には頼らない左手、左腕をマスターすればオッケーです。もし、拡張形の1の指がうまく押さえられているなら、この2の指を押さえるのは、より容易だと思うのです。

さて、いかがでしょう?eye

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ボウイングのヒミツ…その4

あ、もう3月なんだ(遅いって)sweat01
 
 いかがでしたか?中指…eye
 
 中指の役割をどう表現するかはともかく…ひとつ確実にわかっていることがあります。エピソードI(スターウォーズか?)でそれとなく触れたように、重みをかけるということは、動かしにくくなるということでもありました。
 
 先弓のときは、弓が弦に接している部分が手元から離れているため、本能的に右手を左回転させる、すなわち、人差し指に重みをかけてしまうことがあります。そうすると、音が大きくなるというよりは、なにかぎこちなくなっちゃうんですよね。
 
 もし、弓で弦を押さえつけることが目的なのならそういうやりかたでも良いですが、実際には弓は常に動かなければなりません。しかも正しい方向で。
 
 これまでの試みで、どうも人差し指には、先弓において、正しい方向に動くように指示し、バランスを取る役割があるようです。その指に直接一番の重みをかけるということは、いわば、アクセルとブレーキをいっぺんに踏んでしまうようなことになるんでしょうね
 
 それでは、その重みを乗せるという役割を、中指に分担してもらえばいいんじゃないでしょうか?あなたの人差し指や中指君は、どう言ってますか?あなた自身の音に聞いてみてください。ear

 ところで、中指とか、人差し指とか、ずいぶん指先の話にばかりなってしまいました。が、ボウイングを最初に習うときには、どんな風に教わるでしょう?

 弓を動かすのは…肘、腕、肩、あるいは背中や胸…。教え方によっていろいろな表現があると思います。思うに、先生が伝えたいことはたいてい同じじゃないかな?
 
 共通しているのは、おそらく「手で弾いちゃだめ」ということ、多分「手で弾いて良いよ」という指導は皆無でしょう。

 そんなこと言ったって、手で持っているのにとか、思うでしょ?
 だからこそ「持たないために」人差し指だけの練習をしてみたんですね。
 
 こんなたとえはいかがでしょう?
 
 自転車かアップグレードしまして、ボウイングが飛行機なら、エンジンが腕(ないしその構造)。弓が翼で…手指は…着陸するときの車輪かな…うーん、着陸滑走中の飛行機がいいかも。弓は地上(弦)を離れてないから。
 
 では、またこの話でもう少し頭の中でこなしておきます。着陸滑走中の飛行機が奏でるボウイングとは…airplane

 この先スタッカートや移弦アルペジオに触れたいんですけど。着陸滑走中に飛行機にスタッカートやアルペジオされたら、えらいことですな~coldsweats02
 
 ところで、毎日好きなように書いてます。こんな話題がいいなど、ご意見などありましたら、頂戴できれば幸いです。happy01

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ボウイングのヒミツ…その3

 すこしずつ、気候がゆるく?なってきてますね。
 monokuro booもゆるキャラでしょうか?(このネタ、スキン変えたら、わかんないじゃん)wobbly
 
 さて、エピソードIを予告編に、右手のイケメン(なんでやねん)中指君の登場ですscissors。エピソードIでは、中指君は重さを受け止める役どころを演じていましたが、はたしてそれでいいんでしょうか。
 
 ちょっと実験してみましょう。eye
 
 例の、人差し指だけ(考えてみたら、親指はかならず要るので、この表現で通じますよね)のボウイングができるようになった方は、このボウイングで、弓に重みをかけて弾こうとしてみてください。だんだん動きがぎこちなくなりませんか?そして、ついにはバリバリばりん、という雑音になってしまいます。
 
 ここで、人差し指のボウイングに倣って、中指だけのボウイングというのをやってみましょうか。このときは、最初から重みをかけて弾かないと、弓が落ちてしまいます。お、今度はいい具合じゃないですか?かなり重みをかけてもあまりバリバリとは言いません。

 (ただし、人差し指にせよ、中指にせよ、「力づくで」重みをかけてしまうと、弓が斜めでも弾けてしまう可能性があるので、バランスを取る練習のときは重みはまったくかけないでくださいね。そうすると中指だけだとほとんど弾けないということですね。)
 
 では次に、中指に人差し指を添えましょう。登場人物はここで、親指、人差し指、中指の3名になりました。やはり小指がないので、先弓から中弓ないしちょい元より程度。
 
 いろいろやってみてください。このとき人差し指を意識して重みをかけて弾くと、どうなりますか?逆に、中指を意識して重みをかけて弾くと、どうなりますか?
 
 一緒に試してみましょう。宿題です(僕も~)。もしかしたらこれで、中指の役割を実感できる…かも?house

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重いものは動かしずらい。

(ボウイングのヒミツ・エピソードI…なんちゃって)

 ボウイングには、ある程度の重みが必要ですねぇ。摩擦がないと音が鳴りませんから。でも、親指と人差し指だけで、弓の重さだけでも、小さな音ですが、きれいな音が鳴りました。happy01
 
 大きな音を出したいときには、そこにさらなる重みが必要。
 
 レッスンで習った普通の弓の持ち方にして…そう、音が大きくなりましたね?ちょっと親ヒトボウイングを思い出してもらいながらも。
 
 音が大きくなるとき、どうしてますか?いろいろやりますが、単純に言うと力を加える?重さを加える?ま、おおざっぱには、そういうことでしょう。
 
 しかし、一般論として重いものは動かしずらいですよね。摩擦が大きくなると動かすためにパワーがいるので、動かしずらい、そのことがもちろん大きな音の原動力になってるんですが、、、、まてよ、とすると、ごくごく普通に考えると、大きい音を出そうとすることと、弓の動きを止めることは、同じことではないでしょうか?
 
 何を言ってるんでしょう?
 
 たとえば、音を出すために、中指に重さをかけたとする(って習いました?)。じゃぁ、止めるときも、中指に重さをかけてみてはどうだろ?ん、これって…スタッカート?eye
 
 ボウイングへの旅はつづく…airplane

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メルマガ先行連載【超入門・チェロ講座】第3回

【第3回】 あなただけに教まえす、音感を身につける秘儀(アヤシイ)

 予告してしまったので、やらずばなりますまい、秘儀なんてあったっけ(後悔)。

 気を取り直して。
 チューニングといえば、完全5度という音程の和音ですが、その前に、基準の弦、たとえばAをあわせないと。そのためには、基準音Aと自分の楽器のA音が「同じピッチ」であるということを、判断できる必要がありますね。音程とピッチ、非常に良く似ていますが、ちょっと違います。その件はまたいずれ。ここでは同じ高さの音と考えてください。
 二つの同じ高さの音を聞き分ける、なーんてことは、朝飯前だという方には用のない記事かもしれません。…ほんとにそうかな?

 音の高さが合っているということと、それがちょっとずれてる、すなわちどっちかが高くて低くて、という状態をじっくり感じようとしたら、そうですね、音を可変できるチューナーを2つ買ってきましょうかね…で、まず両方を440ヘルツにして鳴らしてみる。同じ音なんで、ひとつのようにきこえますよね…で、片方をちょっとずらしてみる…うーんききようによっては、わんわんとか、うわうわとかなにかうねってるような…もうちょっとずらしてみる、うわうわうわうわが細かくなったような、ならないような…もとにもどしてみると、あーひとつになったって感じがする。
 
 まーてなぐあいでしょうか、で、だんだん慣れてくると、どっちが高い音か、低い音かもわかるようになってくるでしょう…
 
 でも、ここでですね、大問題。このチューナーとやらを2つも買ってきて、音が合いましたとなったとき、その音を聴いて、キモチイイでしょうか?たしかに合ってない状態よりは、うーんいいかもしれない…でも所詮「電子音」、それ以上でも以下でもない。
 
 「音感」なるもの、そんなものでしょうか。これから美しい音楽を奏でるべく、その世界に没入せんまさにそのときの最初のきっかけ、チューニングが、この程度の感激で始まってよいものでしょうか。チューニングが退屈だと、時間かけずにこんくらいでいーや、ってことになりませんか?(いいんじゃないかな、と思う方は、ここでおわり~)?
 
 そこで僕が考えたのは、なんと、チューニング専用のCDです。その名も「世界の名A(めい・あー)」世界中の名演奏家にAを演奏してもらい、それをCDに収めるのです。100名くらいでどうですか。そしてそのAを聴きながら自分のAをあわせるのです。
 
 世界をうならせる名A、その演奏を聴きながら、自分のAを合わせる、なんと贅沢なチューニングの時間でしょうか。まさに、単にAが合っているだけでなく、弦楽器であれば、芳醇で豊かなA、燃えるようなA、ちぎれそうに繊細なA、今日の気分でいろいろな楽器で試せるA。
 
 「私がチューニングするならヨーヨーマのA、いやマイスキーよ、いいえやはりペレーニじゃないと」…チェリストにとって、チューニングは至高の喜びの時間と化す…
 
 クラシックだけでなく、いや世界の音楽界の話題をさらうリリースとなるかもしれないこの企画、どこかのレーベルで実現していただけないでしょうかっ。本気です。実現の節はぜひ、「ジャ○ネットた▲た」で売ってほしい!(つづく…つづいていいのだろうか?しかしこのまま終わるわけにも行くまいっ!)。
 
 
 筆者注:超入門はのろまなかたつむりです。イライラしたらごめんなさ
い。「たゆみなきあゆみおそろしかたつむり」

この記事は、メルマガ第3号[2008/02/27]に掲載されたものです。まぐまぐ登録はこちら

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ボウイングのヒミツ…その2

以前の記事、たくさんの皆さんにコメントいただきありがとうございます。
おおむねいい評判をいただいています。happy01

しかし、自分で思う改良点や、ダメダシと思われる生徒さんの反応などもありますので、ちょっとまとめたいと思います。

note・元弓のほうでは、使えない…これは今日の課題です。

note・指が痛くなる…この練習の主旨とやりかたを少しはしょってしまうと、この傾向になってしまうことがありました。これは伝える側の問題のようです。この練習は、「うまくいかない場合は落ちる」すなわち「自転車は、はしらにゃこける」ことを目指しているのですが、不安定な親指と人差し指で無理やり支えようとすると、指が痛くなります。ていうか、支えきれてしまうくらいの指の強さ(握力や、上腕の筋力)を持っているひとがやってしまうので、男性に多いです。

note・チェロ練習暦が長く自分のボウイングに慣れきっている人には、いまいちぴんと来ない(人もいる)…ある意味、ある程度、ボウイングが出来ていて、もう一歩先という方かもしれません。そういう方は、これからの記事を読んでみてください。しかし、長い方でも「ぴんと来た」という方もおられます。

note弓のスピードが速すぎる…普段から弓のスピードが速すぎると、スピードでバランスを取ってしまいます。オートバイと同じで(どこが)、スピードを出すことは簡単なのです。こけるのはクランクなどで、ゆっくり走っているときです(僕だけ?)。そもそも振動が足らず、音になっていない状態で弾けているのはこのパターンのようです。

 では、本日のお題に。今回はサブテーマ、小さな音からこつこつと。

 ボウイングを最初に習うとき、持ち方を習って、動かし方を習って、弓を当てる場所を習って、弓を置いて音を出してみる…などとなるのですが、たいてい出来るだけ「大きな音」を目指すものです。もちろんチェロには、パワーの可能性が秘められており、それをうまく引きだせば大きな音が出ます。また、大きな音だせる=うまい人、という考えもあるかもしれません。

 しかし、親人差指ボウイングについては、小さな音からはじめています。小さな音からはじめる、このことは、僕にとってもある意味、指導の転回です。僕自身も大きく出すこと、駒の近くで弾くこと、からはじめたからです。駒の近く、というのはある程度実現できるとして、親人差指ボウイングは「弓自身」の重さしか乗せることが出来ません。それ以上なにか圧力をかけようとすると、バランスを崩してしまうからです。

 さて、これでいいのでしょうか?

 もちろん、音楽にはフォルテもフォルテシモもあるので、ここままでは手落ちです。しかし、それはもう少し後で考えて見ますね。そう、小さな音からこつこつと。

 親人差指ボウ(省略形?)の最大の限界は、「元弓」が使えないことです。理由は弾いてみれば一目瞭然ですね。ようするに、逆てこの原理ですね。摩擦より弓の重さのほうが勝ってしまう状態。これで「元弓」が使えてしまう人は、めちゃめちゃ力を入れてがんばっている方です(これは、ダメダシの最初の2つの問題です)。
 
3finger  そこで今回は「元弓」まできて落ちそうになったら、「小指」を軽く押さえるという練習をしてみてください。こんな感じです(写真)。これはあくまで、弓が落ちない最低限に添えるだけ、このカタチで持ち上げることが出来ますが、持ち上げることが出来るほどに小指で押さえないところが重要です。
 
 まず、先弓から置いてアップではじめてください。ですから最初は親人差し指状態。弾き始めて中弓を過ぎたありで、人差し指が重さに持っていかれそうになります。そこで、その人差し指のもっていかれ具合に応じて、小指の添え具合を強めます。
 元で返し、逆に少しずつ人差し指の重さが抜けるにしたがって、小指を離していきます。先のほうでは、以前と同様にやります。
 
 この練習だけ最初からやると小指に頼ってしまいますから、前述の親人差指の練習をある程度やってからのほうが良いと思いますよ。
 
 ところで、この元弓での3本指のカタチ、見たことありませんか?
 
 !と思った方、あたりです。チェリストがピアノシモ以下、ピアノシシモくらいのときにこういう形で演奏しているのを見かけたでしょ(実際にはもう少しいろんなことをしてますが)?
 
 つまり親人小(えい省略!)ボウイングは、弓に重さを乗せず、バランスだけを取るボウイング、と言えるのです。そしてなにより、実際の演奏に使用されている、どちらかといえば難しいピアニシモの演奏に使われている…おー、なんと難しいほうから習得するとは、やっぱ画期的じゃないですか(自画自賛…)wink
 
 しかし、ここは調子に乗っている場合ではなく、生徒さん側はもちろん指導されてい側の方にも広くコメントを求めたいところです。是非、お試しください。
 
 最後に次への課題。
 
 このカタチが、重さが乗ってないのであれば、次に来るのは重さ。今使っていない指は、中指と薬指ですよね。これらのゆびに、重さのヒントがあるのではeye!?
 
 次第にお題がクレッシェンドしていきますね(しゃれですから)catface

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ボウイングのヒミツ…

年齢チェックです。知ってますか?

ヒミツ、ヒミツ、ヒミツ、ヒミツ
ヒミツのアッコちゃんnotes

失礼sweat02

さて、ボウイングって自転車乗るのに似てるなぁ、と感じたのですconfident

ほとんどの人に、あまり共感できないかもしれません。だって皆さんはたいがい子供のときから自転車に乗れるから、あまりに日常のことなのでわかりにくい。しかし僕が自転車に乗れるようになったのは、ほんの「一年余り前」でありますsmile

あなたいくつ、それはなぜ、という問いに答えるにやぶさかではありませんが、チェロとは関係ないので、またいずれどこか別なところで…。僕が言いたいのは、自転車の初心者だったということですね(その後調子に乗ってオートバイの免許を取りましたが…scissors)。

でまあ、どう似ているかというと、自転車もバランスを取って、常時動いていないと、倒れるというところです。そのものです。
 チェロのボウイングも、バランス、つまり正しい方向、具体的に言うと現に直角な方向を向いて、しかもある一定の速度で動いていないと、音がかすれる、とか、うまく鳴らない、、、のですね。
 
 が、しかしボウイングでは、自転車で転んでしまうような痛い目にあうことはありません。だから、正しくない方向、つまり斜めに向けて進んで、速度が適当でも、別に弓がころぶわけではないので、そのままかすれたりひっかいたり、嫌な音を出したまま弾いてしまい、音に敏感な皆さんはそれを修正しようとするんですが、ますますドつぼにはまったりして。
 
 弓を正しい方向っていったって、弦と直角な方向って、直接見ても鏡で見てもわかりにくいし、元弓でも先弓でもっていうのは、ほんとうに良くわからない、、直角のつもりで弾いているのに、音がうまく出なかったり、思わぬところで隣の弦に触ってみたり…悩みはつきません。
 
 自転車と似ていることがなにかヒントにならないかなぁと考えているときに、ふとひらめきました。チェロのボウイングも、「油断したら倒れるぞ」という状況で弾けばいいんじゃないかなぁと。
 
 弓でしなくてはいけないことは、将来的にはいろいろあるので、ある意味しっかりもたなければなりません。そのヒントが、この記事でした。でも、しっかり持っていることによって、バランスを崩しても「倒れない」のであれば、しっかり持たなければいいのだと!
 
 どうするのでしょうか?
 
2finger  それは、こう持つのです。わかります?この写真。つまり、親指と人差し指だけで持つのです。どうするかというと、まず普通にもって、中弓あたりで弦に弓を置きます。そしてその後、親指と人差し指以外を、「完全に」離します。これはできるでしょ?
 
 で、あまり元弓の方は使わず(元弓すぎると、さすがに弓が持てないので)、元3分の1くらいから先弓まで、弓の3分の2ほどを使ってボウイングするのです。先弓のほうにいったら、ちょっと人差し指に重心を乗せるようにします。
 
 弓、駒のほうに落ちそうでしょ?親指と人差し指は互い違いに持っているので、弦から弓を離す事は出来ません、この落ちそうな状態で、落ちないでボウイングできる角度があります。それが、弦と弓が直角になっている角度。さらに、弦がきちんと振動しているよなスピードで弾かないと、やっぱり落ちていきます。なぜその状態、つまりバランスよく正しい方向で、弦がきちんとしている弓の速度ならおちないかというと、その状態が一番摩擦が大きいからです。しかも指2本なので、押さえつけて落ちないようには出来ません。

 まさに自転車をこぐのと一緒。バランスが取れてかつ、スピードが出ていないと倒れるのです。しかもその状態は、弦がちゃんと振動している、良い音が出るボウイング。
 
 この状態でゆっくりスケールや練習曲をしばらく弾いた後、きちんと弓を持って弾いてください。そのとき、弦が振動していた指2本の感覚、これを思い出しながら…
 
 生徒さんにもやってもらってます。ほとんどの生徒さんが、まず僕が聞いて音がかすれたりということが「すぐに」減るし、生徒さん自身も「弓の使い方がわかった」、最初は「様な気がする」だとは思いますが、何がしか実感を言っていただきました!good 

 効果あり、それも即効性。もしかしたら高い効果がありかもしれませんeye
 
 試してみる価値、ありませんか?もし実感が得られたら、続けてやってみてくださいね。

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かよわい小指?その2

Ok_shakusoku_2 あなたの手、大きいですか?paper

チェロって結構大きいですよね。そのチェロの第1ポジションで何の苦もなく手指を最初から拡げられる人は、比較的幸運かもしれません。そうでなくても、手指を横に広げるっているのは、じゃんけんでパーをするときぐらいなもので、普段しないかもしれませんよね。

で、レッスンで教えられて左手の構え決めます。手指のサイズは人によって異なるので、見かけもちょっと違うでしょう。先生の左手を見たり、指摘されることのエッセンスをよく理解して構えてくださいね。confident

だんだん出来るようになってきて、音階や曲を弾くようになるんですが、その時になるとついつい「親指で握ってしまう、親指が1の指のほうに行ってしまう」、特に、開放弦から音が上がる方向に(たとえば、G線なら、ソ→ラ→シ→ドの順に)押さえると、1の指を「しっかり握って」押さえてしまって、4の指の方になると指が届かなくて、4の指を伸ばして押さえてしまう、なんてことありませんか?sweat01

このときは確かに4の指は弱々しい指になってしまいますwobbly

前腕には、2つの骨があります(最後に解剖図があります)。小指の側にあるのが尺骨、親指の側にあるのが撓(とう)骨です。最初の写真のように、小指の側に手を曲げてるのが、尺側偏位の状態です。この状態をやってみてほしいんですけど…どうですか、小指が窮屈な感じになるでしょう?それだけでなく、痛みすら感じるかもしれません。

一方、これをまっすぐにしておくと小指はしっかりしますが、これは、前の記事の写真で両手で引っ張っているときの状態です。

No01_2 で、上記のように、ソ→ラ→シ→ド、、でつい4の指を伸ばして抑えてしまうときになる状態が、この尺側偏位。このとき、小指が窮屈なだけでなく、ほかの指の筋も引っ張られますから、ますます指が開きにくくなります。2番目の写真が、尺側偏位の基本形と、拡張形。


そこで、レッスンで覚えた指の形や、力のかけ方を思い出したいのですが…

Yes01_2 「小指から、尺骨を通って、ひじまでのライン」をまっすぐにするように心がけて、おさえたのが、3番目の写真。前の記事でわかるように、こうすると4の指が安定します。ほかの指も、この4指を引っ張っている「尺骨⇔ひじ」ラインを意識すれば、4の指と同様におさえることが出来ますwink

Arm_bone_4 最後の解剖図は、尺側偏位の状態と、その時の指の筋の使われ方です。1の指から4の指まで、すべての指の腱が引っ張られているのがわかりますね(出典:分冊解剖学アトラスI運動器、東京文光堂本郷)

いかがでしょう?eye

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かよわい小指?

Ryoute左手の4の指の話です。
4の指の悩み、というよりは、左手をおさえるときの力のかけ方の問題のヒントをちょっとkey

チェロの左手は、親指をネックの裏側に持ってきて、一見、ネックを棒に見立ててそれをあたかも握るような形をしているので、初心者は、実際にがっちり握ってしまいがちです。それは、そうしないようにとどんな教本でも指摘してますが…

表現はいろいろ、親指でつままないようにとか、指で押すようにとか、うでで引っ張るようにとか。先生によっても表現はいろいろ。

特にC線は太くて、なんだか力が要りそうです。指を広げて、握ってうんと力を入れて押さえても、なんだか抑えきらないような。ボウイングも難しいから、おとが鳴ってくれなくて。いちばん弱い4の指なんか、ぜんぜん音にならない…

ところで、4の指って本当に弱いんでしょうか?
写真のように、左手を下向きに、右手を上向きにして両手を指で結合し、両側に引っ張ってみてください。それぞれの小指はそれぞれの人差し指に対応してますよね。

どうでしたか?小指って人差し指より弱い?むしろ強いかもwink

Famiredoこういう風に前腕の構造ごと引っ張れば、小指は別に弱い指ではないんです。

じゃあ、今度は写真の右手の変わりに、左手をチェロに置いて、そして4の指をC線において、同じように左方向に引っ張ってみてください。ひじから前腕全体を引っ張る感じ。最初は「これでいいの?」って思えるかもしれませんが、これが「左手指を押さえる」ということなのです。

もしよくわからなければ、もういちど写真のように、右手と左手で引っ張ってみてください。それとチェロを持つとの繰り返し。

ほかの指も試してみましょう。ほかの指を抑えているときも、4の指を押さえているときの感触をイメージして置いてください(実は4の指を押さえているときの前腕の構造が、一番しっかりしているのです)。

C-durのスケールを練習するとき「ドレミファ」って上に向かってはじめますね。これは普通なんですけど、この4の指の感じを知るためには、「ファミレド」の順に指を置いてみるといいと思います。

それと、親指を離してみるのも、感触をつかむためのひとつの方法です。

さて、いかが?eye

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楽譜見ちゃいます?

ビシッと、寒いっすdespair

 レッスンのとき、楽譜見ちゃいますか?いやいや、そんな焦らなくとも。暗譜しましょうといっているわけではありませんsmile

 たとえば、新しい練習曲や、予習の部分を「これ、ちょっと弾いておきますね」と言って弾いたとき、ジーっと楽譜見ている方が結構います。「えっと、こっち見ててください。左手とか」「はい」といいつつやっぱりつい楽譜を…。

 気持ちはわかるんです。家では楽譜を見て練習するわけですから、それがどんな音なのか知りたいし。音符そのものが初心者の場合は特にね。そういう方には、もし時間があれば2回弾きます。「最初はよく聴いて、次はよく見ててくださいね。」でも、いつも時間があるとも限りません。

 先生といるときに、先生が弾いているのに楽譜を見てしまうとか、つい自分でも弾いてしまうとか(弾かないと申し訳ないと思われているのでしょうか)、ちょっともったいないかもしれません。僕はレッスンのときは、先生が弾きだしたらここぞとばかり、じーっと見てしまいますeye

 そうですね、もし譜読みのための音が必要なら、録音か録画を取らせてもらいましょう。僕は、オッケーです。その場で現実に自分の見本を観察できるチャンスを逃さずにね。おそらくその演奏は、先生のどんな言葉より雄弁ですnotes
 
 先生がじーっと見られて恥ずかしい?舞台で演奏するのが仕事なのですから大丈夫good

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声を出して歌いましょう

練習曲などで苦労されている方が、さらさらと曲を弾いちゃうことがありました。happy01

よくよく聴いてみると、とてもいい声で歌われています。歌手のようにといったら、ちょっとほめすぎですが、音程もよく、普段のチェロを聴いている感じからは、意外(ごめんなさい)…

ときどき、音階の練習で音をはすしての修正しようとせず、そのままにしてしまう方には、歌で音階を歌ってもらってます。歌でうたうというのは、習慣になっている人(鼻歌とか、カラオケとか)とそうでない人がいて、そうでない人は、突然のことに調子が外れてしまったりします。恥ずかしいって言う人もいるかもしれません。それは習慣の問題であって、音痴という事ではありません。修正すると歌えるからです。そして、問題なく音が取れます。

その後、「では歌のように弾いてください」とした場合、チェロの音程も修正されます。歌を歌うことによって、多少なりとも客観的に自分の音が聞こえるようになるのではないでしょうか?

チェロの場合、とくに低音では、男性でも女性でもそのままの音ではうたいにくく、1、2オクターブ上を歌いますが、オクターブ上げて歌うということがさらに効果を高めるんじゃないかと思ってます。eye

実は古典的な方法ですが、弾こうとする音を、声で歌ってみる。そして弾いてみる。

音程が気になる方は、試してみてくださいgood

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メルマガ先行連載【超入門・チェロ講座】第1回

【第1回】 恐怖のチューニング?

 ある掲示板で、初心者ヴァイオリニストが、「どうやったらチューニン
グできるようになる?」という質問をしていました。いろんな回答が寄せ
られていましたが、たとえば「チューナですればいい」とか、「Aだけあ
わせて後は耳であわせるように練習すべき」とか、「うならないところで
」とか…。
 弦楽器奏者にとっては、チューニングは日常のこと。でも初心者がいつ
までも出来るような、出来ないような、なんとも納得いかないこのチュー
ニング。チェロもヴァイオリンも同じですね。
 チェロは弦の張りが強く、ペグでぐるぐるあわせることが難しいので、
テールピースについているアジャスターを使うことが多いです。もちろん
アジャスターの範囲を外れたらペグ回します。
 ペグをまわして心配なのは、回しすぎで弦を切ってしまうこと。弦って
消耗品とはいえ、値段が結構しますからね。だから、弦を軽くはじきなが
ら、極端に高い音にならない(すなわち弦を張り過ぎない)ように、ペグ
を回していきます。逆に回しすぎたらゆるゆるになって駒が倒れるかも。
さてもうこの時点で難関です。
 チューナーで、Aの線をあわせるのはチェロもヴァイオリンも一緒。こ
のとき、Aの電子音を聴いて合わせるのがいいのか、表示を見て合わせる
のがいいのか。そもそもそれが出来るのか?
 次に他の弦を合わせるときは、やっぱり表示を見るのか、Aに対して、
Dの音を耳で聞きながら合わせるのか。ここで次の難関。A線とD線は完
全5度といわれる和声。これがどんな響きなのか知らないといけません。
響きを知るってどういうこと?
 難しいから、メーターだけ見ていたら、一オクターブ上(切れるかも)
でも下(駒が倒れるかも)でもわからないかも。
 ああ心配だ。自分では合わせないで、次のレッスンのときに先生に合わ
せてもらおうか、知り合いの上級者の友達に合わせてもらおうか、でもそ
れまでに緩んだらどうしよう。
 自分が音楽の初心者のつもりで想像力を働かせるてみると、チューニン
グは結構恐ろしいと思えてきました。この恐怖のチューニングを克服する
にはどうしたらいいのでしょうか?
 この問題が解決できるかどうかわからなくなってきました(おいおい)。
さて次回につづきます。
 
 筆者注:超入門はのろまなかたつむりです。イライラしたらごめんなさ
い。「たゆみなきあゆみおそろしかたつむり」

この記事は、メルマガ創刊号[2008/02/13]に掲載されたものです。まぐまぐ登録はこちら

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弓をもつヒント

Bow_eiichi0_2 写真ですが、背後の顔はオフの時のためにひげ面ですcapricornus

それはおいといて、弓の持ちかたって結構むずかしくないです?初心者はもちろん、しばらくやってる人でも迷ってる感じがしますsad

弓は、木の部分がほぼ一直線の棒、それにフロッグという箱がついていて、だいたいその辺を持つ。教則本には、どこの点にどの指を置いて、という図版があったりしますよね。

ニュートラルな状態の話の続きなので、そういう細かい弓の持ち方の説明ではなくて、手の形がニュートラルになろうとする自然な動きを利用するというヒントfoot

写真にあるように、4本の指を、深めに、広げ気味に持ちます。矢印の方向に広げるつもり。つまり、手を「パーpaper」にしようとする感じで持ちます。そうすると、指が楽なほうに勝手に戻ろうとする、結果、力を入れなくても、手に吸い付くように弓がもてるのです。親指で反対側からささえてやるので、なおのこと。

弓は、あまり上品にてをすぼめて、浅く「ちょん…」と持っちゃうと、重くて握ってしまい、かえって力が入ります。

なので、「もっと手を広げて弓を持ってくださいね」とぼくはお奨めしています。

こんな感じで。upwardleft

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ニュートラルな状態

 車carのギアとかで、どこにも入っていない状態をニュートラル、中立といいますが、体の部分でもそういう状態があるように思ってます。
 
 チェロを弾くためには体の多くの部分を使いますが、一番目立ちそうなところでたとえば手。手を開いたり閉じたりする、ということは指を伸ばしたり曲げたりする。ということになるのですが、手をパーpaperに開いた状態と、手をグーrockに閉じたている状態を両極端な状態だと考えます。手を楽に静止した状態にしておくとその中間の状態になるでしょ?
 
 ここで手を楽にしてみてください。とりあえず右手。
 
 指が軽く曲がってますよね。これを、指を伸ばすための筋肉も、曲げるための筋肉もどちらも働いていない楽な状態、手のニュートラル状態、と僕は呼んでます。

 もうちょっと試してみましょう。手をパーpaperに開いているよりも、少し曲げていた方が楽ではないですか(これは後で、弓を持つときに必要な働きなのですが、言い換えると、ニュートラルな状態からすこし手を開くと、手が閉じようとする力が働いてる、ということです)。また逆に、ギューっと手を握っているrockよりも、手をわずかに開いたほうが、ちょっと楽ですよね?
 
 人間の手は機械ではないので、完全にどう、という状態は作りにくいし、個人差もありますよね。動きも感覚も。特に感覚はとても微妙spaなもの。ふだん普通に生活のなかでやっている動きは、あまり感じないものです。普段、手をぐっrockと握っている癖のある人はちょっとわかりにくいかもしれません。
 
 なので、これを試すときは、微妙な感覚を感じようheart02、としてみてください。
 
 このニュートラルな原理は、チェロを演奏する動きのいろいろな場面に使えます。今ちょうど右手を見てもらっていると思うので、まずは、弓の持ち方で考えてみましょうかnote

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