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2017年9月

2017年9月 1日 (金)

将棋ブーム

将棋ブーム、だそうだ。

 中学生時代にちょっと凝っていたことがあり、ムロくんという名の好敵手もいたことから、自分としてはそうとうにのめり込んだ気がするのだけれど、さほど強くはならなかった。ムロくんの方は、僕よりは強くなったと思う。ただ、後日知ったが、興味は囲碁の方に移ったようだ。実は僕もである。どうも、囲碁将棋で比べると、囲碁人口の方が多いようだ。その後、将棋にはあまり興味を持たなくなった。

 とはいえ、ブームと言われると気になる。凝っていたころの名残で、プロ将棋の組織や仕組みにも多少知識があったので、おそらくそのへんのにわかファンよりは楽しめるのかもと思ったりもする、などというと上から目線と叱られそうだ。いまでは僕も、いわゆる、単なる「みる将」に過ぎないのだから。

 プロ棋士は、スポーツも含めたプロの勝負事の世界の中で、その希少かつ特異な天才的才能の世界の割には、必ずしも、名についても実についても恵まれてるとは言い難い。たとえば、タイトル戦の最高賞金も、億に満たない。また、先日、岡山出身の20代の若手棋士、菅井七段が、メジャータイトル「王位」を羽生三冠から奪取したが、一般的な報道は、藤井四段の連勝記録と比べると、地元の贔屓目を差し引いても、寂しい限り。野球やサッカー、相撲、テニスなどのプロ競技のニュースと比べても、その扱いの小ささは、よくわかる。

 それでも、「藤井四段のおかげ」という、ブームの直接的なきっかけを、否定的に思うわけではない。ここで、「将棋メシ」に踊るにわかファンに眉をひそめるプロパーな愛好家を気取っても、このスマホ時代の中では何も始まらない。それは、将棋界の住人たちもよくわかっているようで、ネット放送の対局の解説においては、わりと真面目に将棋メシを扱かったりしている。あるいは、解説の棋士や、聞き手の女流棋士自身も面白がっているのかもしれないような向きもあるが。

 ただ言えるのは、にわかファンであっても、将棋めしウォッチャーであっても、将棋界にとっては、非常に大事な資源だということを、将棋に携わる人々がわかっているということだ。将棋の対戦は、普通、棋士が何時間も盤を挟んで対峙する絵になるので、それを画像で流し続けてとても面白いとはいえない。だから、盤外のトピックや、または、新人の連勝記録などの突出した結果のように、目立つところににわかファンの目が行くのは無理もない。

 最近では、ネット放送の対局のアクセス数も増えているようだ。藤井くんの対局姿をみるだけのためにネット動画を繋ぎっぱなしにしている人もいるというが、裾野が広がれば、本当に対局内容に興味を持つ人も増えてくるのかもしれない。強い棋士、強い選手が、ちゃんと育って行くシステムを支えるのは、厚いファン層だ。

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