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2010年7月22日 (木)

これからチェロを始める人々へ ~foreword II~

ぼくは、人前で弾く経験をたくさん持つことを、人に勧めます。

でも、心得ておいてほしいのです。

演奏者がプロかアマチュアかは、聴く人にとっては関係ありません。他人に聞かせる音がそこにあるなら、鑑賞であれ評価であれ、そのことはなんの妨げにもならないからです。

アマチュアであることを語るのは、音楽以外のこと、たとえば、人間関係とか、人間関係とか、人間関係などに関するエクスキューズ、えっとつまりどうやって褒めようか、とか、どうやって我慢しようか、とかそういうことを気にする場合に役に立つだけです。

プロに対してはもちろんもっと辛辣で構わないのです。アマチュアという言葉をプロに対する悪口に使ったりしますが、どんどんやってください。ドラマ「24」で、クロエが同僚に対して「アマチュア!(字幕では、素人ね!)」のひとことで憤慨させる場面がありました。かなり、キッツイです。アマチュアのばあいは「やっぱりアマチュアね」といわれます。どちらのばあいも、アマチュア、は悪口として使われています。「アマチュアとは思えない」というのは、本人にとっては褒め言葉でも、アマチュアという言葉が悪い意味で使われていることに変わりない、ですよね?

本来、職業にしているかどうか、それでメシを喰っているかどうかの区別なんでしょうが、他人に聴かせるのなら、そんなこと自体がまったく関係ない、と思いましょう。

あるチェロ愛好家が言いました「私は人に聴かせるかどうかは関係ないのです。」なるほど、それはアリです。自分の慰めのためにひたすらチェロを弾く。まったく異存はありません。徹底してください。しかし、その人は楽団で弾いていました。それって矛盾ですよ。気がついていないようでした。アンサンブルならいい?それはアンサンブルをなめてますよね。それなら、最初から言わないほうが誠実だと思います。

別に人に聴かせないことを徹底する必要はありません。というか、むしろ積極的に人前で弾きましょう。それが自分にとっての癒しであっても、自分にとっての楽しみであっても構いません。むしろそうあったほうがいい。聴衆は、彼らがどんなに優しく親切で、あなたを愛していても、ただ耳で聴いた音楽をちゃんと、「…どんな、あんな、だったなぁ…」と、感じています。彼らは決してあなたを傷つけるようなことは言いません。

そうか?もし愛がもっと深ければ?いやいや、ここでそのことを掘り下げて考えるのはやめましょう。

それでも僕はみなさんに、人前で弾くことをおすすめします。それがチェロを知り、上達する一番手っ取り早い方法ですから。これは本当です。

(エクスキューズ:アマチュアリズムが確固たる意志を持つ場合のアマチュアに対しては敬意を持ちます。たとえばフィギュアスケートの「競技」とか、高校野球とか。音楽ではそれって何でしょう?)

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