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2010年7月28日 (水)

これからチェロを始める人々へ ~foreword III~

もし、純正な完全5度、2:3の周波数で12回音をとっていったときに、まったく同じ音に帰って来ていたら、現代の音楽は存在しなかったと思いませんか。

ダイトニックコンマは、シントニックコンマへの想いにつながったのではないですか。

永遠に解決されることのない音楽的数論が、我々に音楽という豊かさをもたらしてくれたのではないのですか?

間違いない、というつもりはないですよ。断定できないことが出発点なのですから。ただ、あなたがどう思うか、それにはちょっと興味があります。

そんなとき、ピアニストではなくてチェリストでよかったとは、思わないかなぁ…

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コメント

時々興味深く拝見しています。また何か、面白い話に発展しそうですね。実は私、最近の弦楽器奏者の純性率指向に反発を感じているのですが、頭が良くないので反論はできません。シゲティの切ない程狭くとった半音、無視することはできません。シントニックコンマも答えではないんですよね。また楽しい記事期待しています。

迷える子羊さま、ありがとうございます。
 チェロを注意深く学んでいる者であれば、ポール・トルトゥリエ著「現代チェロ奏法」(倉田澄子訳・全音)において、明確に半音が3種類あることを述べていることをおそらく知っているでしょう。「絶対的なイントネーションは、この世に存在しないということは誰でも知っている。重要なのは音同士の相互関係と音の魅力とに、1つの満足のいく平衡状態を見つけ出すことである」との名言を放ち、一番狭い導音、狭い4コンマの全音階的半音、広い5コンマの半音階的半音にわけています。そして、いくつかの実例と、練習曲を示しています。
 トルトゥリエは、シゲティと同様、狭い導音を多く演奏したカザルスを非常にリスペクトしていますし、序文にもそれが触れられています。またこの教本は、「フィヤールの思い出に」ささげられていて、チェロの奏法の歴史的な一大碑といえるでしょう。
 こういった名著やその意図する内容を理解せず、中途半端な聞きかじりの知識で純正律を語ってみたところで、たいした結果にならないのは明らかですよね。

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