ヴィブラート事始・その2
今日は晴れるっかな?祭日ですが、お仕事の方ご苦労様です。![]()
しつこいようですが…
ヴィブラートは固有振動なので、腕の条件によって決まる、特定の振動数で振動しやすいのであって、任意の振動ではない、ということを言いました。
別な見方をすると、固有振動で振動しているヴィブラートは、ヴィブラートとしての体裁をなしていて、そうでない振動の場合は非常にぎこちない。
「体裁をなしている」ということは、必ずしも美しい、ということではありません。前者には、実はチリメンヴィブラートも含まれます。後者には、チリメンが嫌でゆっくりしたいあまりに、意図的に上下にゆらゆらと揺らしている状態があります。
つまり固有振動という考え方で言えば、チリメンの状態は、一種の不完全なヴィブラートです。
練習方法、ということでしたよね。
もし、チリメンが出来ているならば、そこからはじめましょう、とうことです。
チリメンヴィブラートを「ヴィブラートが出来ている過程」として積極的に認めるのです。これが要点。
ゆっくり「意図的な」振動にしようとする作業は、固有振動ではないからです。
では、どうするのか。
ここでイメージを膨らませて下さい。最終的には、指先から腕にかけての、大きなアーチを振動させたい。しかし今現在は、まだ、指先から手首までの、小さな川にかけられた小さな橋が振動しているだけ。だからちりちりするんです。
さあ、もっと大きな川を渡りましょう。大きな川を渡る大きな橋を作ります。そのためには、指先から肘までの距離が必要です。いままで向こう岸に届いていた手首は、橋のアーチの一部に過ぎません。少し大きくなった橋、指先から肘までをイメージして、それを振動させてみましょう。
固有振動である、ということは、ここでの振動数の変化は、単純に言うと、「チリメン」状態と少し長くなった「脱チリメン」状態のほぼ2種類しかない、ということです。すなわち、「だんだん遅くなる」のではなく、「いきなり遅くなる」んです。だって、橋の長さが、手の大きさから前腕の長さにいきなり変わるんですから。
「いきなり」遅くなる、このこともあわせてイメージしましょう。
これは、チリメンビブラートが出来ている何人かの生徒さんに試してもらった結果、最初出来たり出来なかったりするものの、比較的短い時間で、ヴィブラートの振動周期が長くなってくるのが実感されてきました。聞いているほうもご本人も。
ここまでくると、橋をさらに、最大限まで拡張することは、比較的容易です。
いったん橋を拡張しているプロセスがあると、それを肘から肩に拡張するイメージはより持ちやすく、そのことによって、腕を一本の大きな橋、あるいは弦として振動させるようになり、最大限のヴィブラートをかけることが出来るようになるわけです。
また、ヴィブラートは、振動できる周期を「見つけ出す」ことでもあります。無理に振動しにくい周期で振動させようとしてもぎこちなくなるだけ。それよりも「腕が振動する周期」で振動させるようにします。それが自分の意に沿わないときは、振動の周期を変えるのではなく、肩、腕の状態や条件を変える、ということです。
最終的に出来ている感じは、てとらさんがコメントしているような「振袖」というイメージも良いですね。
男性はどうでしょう
。
これらのことがスムーズにいくために、左手の基礎がしっかりしていれば、申し分ありません。具体的には、手首の力を抜く、肘の力を抜くことに他ならないからです。
しかしあるいは、ヴィブラートをするために左手の力が抜けるようになった、でもいいと思います。
左手を力を入れずに押さえる、このことは、これまでの「脱力って何」と絡めて、また次に考えてみましょう。
左腕の固有振動、いかがですか?
あなたの固有振動は何ヘルツ?![]()
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