脱力ってなんだ?IV
もしかしたら、右腕って、重い?と思い始めたあなたへ…![]()
(左腕も多分、同じくらい重いですよね)
早速、チェロを構えて弓を持ってみましょう。
弓を置く場所は、最初は元弓。G線上に静止してみます。
そして、イメージしましょう、、、ここで、ぱっと、チェロが消えたら、右腕はどういう風に落ちていくかを…
これまでの試みでわかったとおり、通常の生活では、右腕を右腕自身で支えています。
これは、正確に言うと、右腕を、右肩の筋肉で支えている、ということです。あるいは肩を主にして、前方に動かすときに鎖骨周辺、後方に動かすなら肩甲骨周辺が協調しています。
いずれにしても、肩、がほぼ全面的に腕を支えています。
ここで、非常に傾いてはいますが、腕を一本の橋と考えてみましょうか。そして一方の岸が肩、もう一方が弓を持つ手。
一方の岸の支え(肩)がべら棒にしっかりしていて、橋そのもの(腕)がしっかりしていれば、この橋は落ちません。これが、通常何も持たない右腕の状態。
これをもう一方の端(手)にも支えを作ってやると、肩側で支える重さを軽くすることが出来ますね。
どうするって? つまり、肩で支えている腕の重さを、肩で支えるのをやめて、手の側でも支えてやればいいのです…
もう一度イメージしてみましょう…ぱっと、チェロが消えたら、右腕はどういう風に落ちていくか…そして、それが落ちないように、きちんと手の側に支えが必要なんだと。
これが、右腕の脱力なのでは?
端的に「肩の力を抜く」、単純な表現ですが、なんと理想的な脱力方法であることか。
さてさて、
肩から右腕の重さの支えを抜くことができたとして、手で支えるわけですが、重さを受け止めるシステムが必要ですね。それが、「弓の持ち方」であり、右手の親指、なわけです。もちろん、第一義的には、重さは「弓」に伝えないといけないのです。しかし単にそれだけだとあまりにバランスが悪すぎる。なので、親指でささえます。
すなわち右手の親指は、腕の重さのバランスを取っているということになりますよね。
たしか今、弓は元弓。
先弓にしてみましょうか。
こんどは、単に重さを乗っけると本当に弓が落ちてしまいます。
このときの弓の圧力、すなわち弓等での重さを支えている機構は何でしょうか?
下の支えは、ひとつは弦。
ということは、弓を持っている手の側では、上からの重さと、それを受け止める何かが必要です。受け止めるのは、結論を言えば親指。
このとき重さが、親指と弦の間にかかってこないと、バランスは取れません。だから、人差し指、ないし中指に荷重がかかって来るはず。ですから、手としては、右まわにりひねるような形になるとイメージできますね。
ということで、元弓と先弓の静止状態を、「脱力」しながら、ざっと考えてみました。
そしてこの間を繋ぐのが、けだし「ボウイングのヒミツ」ということでしょう。
ふうぅ、今日はこんなところで…
いかがですか?![]()
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コメント
力を抜くって事が何とぎこちないことか!
当たり前の事が普通に出来ないものだと再確認しました。
私の親指って役を果たしているのかいないのか?
何かをしていると感じるのは薬指と小指を時々微かに感じるだけです。
普段からもっとアチコチ鋭く観察していないといけないと言い聞かせました。
投稿 こも | 2008年3月18日 (火) 10時44分
そうですね。
意識を「しない」と、力はむしろ「抜けない」
これは、日常ほとんどの場合がそうですよね。
あるいは、「力を抜く」ということは、「効率的に力を利用する」ことと同義かもしれません。
こもさんがご自分の親指の働きを観察しはじめたとき、そこへ向かって大きく前進し始めたかもしれませんね
投稿 eflat | 2008年3月18日 (火) 19時20分