脱力って何だ?II
たまには雨も降るさ~ってことで。![]()
さて、
重力を利用して、脱力をするには、支えが必要という話をしました。
体の姿勢や動きは、意識してできることと、無意識にしてしまうことがありますね。完全にどちらかしかない働きはないとは思います。でも、「支え」と「脱力」で考えた場合、「支える」という行動が、どちらかといえばアクティブですから前者が強く、「脱力」は逆、と考えられます。
無意識にしてしまうこと、たとえば、左手で右手を持ち上げようとしたとき、ほぼ間違いなく、右手自身でも持ち上げてしまいます。これが脱力の難しさ。
今日は「支え」の方から考えてみます。
中心にある体自身がしっかり支えられていること、これは、体からぶら下がっている腕を脱力するためには不可欠、これは理解できますよね。
見てわかる支えの要点は、腕を使わずにチェロを構えている姿勢ですね。
チェロの構え、どういう風に理解されているでしょうか。あるいは、イメージしているでしょうか。チェロはいすに座っているから簡単、なのでしょうか。
普通椅子というのは、座るもの…立っていると出来ないことをする、あるいは立っているよりも座っているほうが有利になるようなことをするためのものです。
そのなかには、「リラックスする」というのも含まれますが、体の芯を支えるためには、リラックスするだけのために作られた椅子は不向き。チェロ椅子に、背もたれピアノ椅子がよく使われるのは、そういう理由です。
そして、背筋を伸ばし、腰、というか背中をまっすぐ立てる、体の芯を立てておく、ということですね。鉄筋コンクリートの鉄筋をしっかり作るのと一緒。まずこれが大原則でしょう。それがやりにくい椅子はダメ、ってことです。
これっていわゆるインナーマッスルですよね。腰の姿勢もいいと肩もリラックスするので肩こりにもいい。肩こりに良いって言うことは、この先脱力にもいいってことじゃないかな?
そして、体重を基礎を通じて地面に伝えているということも、意識しておかないと。
チェロを構えた上での体重は、どういう風に地面に伝わっているんでしょうか。
チェロ自身もエンドピンを経由して接地しています。ここで1点。
さらに、両足の2点。
そして椅子の足、椅子自身は安定していれば良いので足は何本でもいいんですが、だから、椅子の足の本数を数えるのではありません。椅子に接している体の部分は「坐骨」。 すなわちおしりの骨の2箇所です。
チェロ1、足2、坐骨2、合計5箇所を通じて接地しているというイメージです。
これら5箇所は、しっかり固定されている、のではなくて、しなやかにバランスされていてほしい、たとえば耐震強度のある塔やビルのようにね
。
特に、意識から外れがちなのが坐骨でしょうか。しかし、ある意味ココが一番重要ではないかなと思います。だって腰を直接支えているんですから。
そう、チェロの場合必ず座っていなければならないということは、バランスを取る部分が立ってるよりも「常に多い」のです。ですから、必ずしも座っていることがやさしいのではなく、むしろ少し難しくしているのかもしれません。
チェロはさらに、左ひざの内側、胸、で接しています。これらは、可動部分です。腕を使っていない状態で、これら可動部分を通じてどれだけ自由にチェロを動かせるかもポイントですよね。
体の中心をしっかり支えた上で、地面との設置点で常に「バランス」されている、そして、チェロは安定し、かつ自由に動く。これが、実際に演奏部分に当たる腕の脱力の準備なのでした。
さてこれで、脱力の準備が出来たかなっと。
続きますよ~![]()
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コメント
はい! 先生~~!
ココまでよく解りました!
今のところ、チェロの構え方自体が未だ試行錯誤状態なのでした。
だいぶ固まってきたように思うのですがチェロの立て具合、胸に当たる位置、エンドピンの長さを変えています。
この辺が定まらないと次の段階に進めないようですね。
坐骨をしっかり意識して座るのは良いように感じていますが更に心がけます。
続き楽しみにしています。 ヽ(*^^*)ノ
投稿 こも | 2008年3月15日 (土) 14時12分
こもさんこんにちは
構え方というのも、定まらないことがありますよね。あるいは、しばらく経ってから変えることもあります。
体系や奏法に応じた構え方、これも別に項目を取って考えたいところですね。
投稿 eflat | 2008年3月16日 (日) 07時15分